クジラについて知らなかったこと

クジラは水を噴き上げない あなたは大丈夫?クジラに関する誤解
以下は、記事で私が面白いと思った部分の抜粋です。


クジラは大きいので、人間を生きたままのみ込めると思われてきた。過去にもそんな物語や伝説は多く残されている。2021年6月には、米国でロブスター漁師がクジラの口に吸い込まれ、その後、吐き出されるという事故がニュースになったばかりだ。しかし実際のところ、ほとんどのクジラは人をのみ込むことができない。

英国の「クジラ・イルカ保護協会(WDC)」のニコラ・ホジンズ氏によれば、クジラの喉(のど)はそれほど広くないという。たとえばザトウクジラの場合、口は3メートルに達しても、喉はせいぜい直径40センチほどしか広がらない。唯一、人間が通る喉を持つのがマッコウクジラだが、基本的に外洋の深い海にいることが多いため、のみ込むどころか、人と出合うことすらめったにない。

クジラは、自分の呼吸と心拍を「意識的にコントロール」できる。酸素濃度を調節する能力は、とりわけ深海へ潜る種にとっては重要だ。海のなかでは、「心拍数を下げ、脳や心臓、筋肉など体の必要な部分へ酸素を含んだ血液を振り分けることができます」という。

水中で息を止めていられる時間は、種によって異なる。ミンククジラは15分ほど、マッコウクジラは最長で90分、アカボウクジラの場合2時間以上持ちこたえられる。

クジラが水面に出たときに聞こえる音は、海中で長時間止めていた息を吐いている音だ。よく、漫画などで海水を噴き上げているクジラの絵が描かれることが多いが、本当はクジラの吐く息だ。クジラの肺から出る温かい息が冷たい外気に触れると、結露して霧のようになる。人間の吐く息が寒い日に白く見えるのと同じ現象だ。この霧のなかには、クジラの鼻水や、噴気孔を覆っていた海水のしぶきも含まれている。

クジラが歌うという話は有名だ。「クジラの歌」は、あるパターンを持つ一連の音声で、中にはかなり複雑なものもある。その音は、海のなかで驚くほど遠くまで届くことがある。しかし、全てのクジラが歌うわけではないということは、あまり知られていない。

クジラの歌として録音されているのは、ザトウクジラ、ナガスクジラ、シロナガスクジラ、ホッキョククジラなどヒゲクジラ類のものだ。声帯がないのにどうやって音を出せるのかはわかっていない

一方、マッコウクジラ、ゴンドウクジラ、ベルーガなどのハクジラ類は、歌ではなくエコーロケーション(反響定位)用のクリック音を発する。マッコウクジラのクリック音は、200デシベルを超える大音量だ。ちなみに200デシベルとは、人が直接聞けば死に至る危険性のある音量だ

ウッズホール海洋研究所のレイラ・セイヤ氏によると、ヒゲクジラ類でも歌を歌うのはオスだけだ。オスがなぜ歌うのかに関しては諸説あるが、求愛目的で「他のオスと競争したり、メスを引き付けたりするため」という見方が一般的だ。

オスは、仲間のクジラから歌い方を学ぶ。それぞれの群れに独自の歌があり、それは時とともに変化する。クジラの歌を聞いて、研究者たちは群れを判別できるという。


知らなかったことが多くて驚きました。漢字で書くなら 白長須鯨。長須とは長身の意味で、水面に浮かび上がる際に水上からは白く見えることから シロナガス クジラ と呼ばれるそうです。一方、英名は Blue Whale。白っぽい巨体が海面では青く見えるからだそうです。

私もクジラぐらいのサイズならヒトを飲み込めると思っていました。呼吸は良いとして自分の心拍を「意識的にコントロール」できるというのも知りませんでした。興奮してドキドキが止まらないというのはないのでしょか?

歌というか出す音が大きいのにも驚きました。80デシベルを超える環境でヒトが作業すると騒音障害の可能性が高くなるぐらいなので、200デシベルを超える音が出せるのは本当に驚きです。また、耳垢で年齢がわかるというのも知りませんでした。

以下は、解説の動画です。絶滅して欲しくないです。

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