食べログ“チェーン店点数急落訴訟”で公正取引委員会が異例の意見書
以下は、記事の抜粋です。
「食べログにおいてアルゴリズムの変更で評点が急落したのは、飲食店の公正な競争に悪影響を及ぼし、独占禁止法に違反する」として、韓国料理チェーン「KollaBo」の運営会社・韓流村が食べログの運営会社・カカクコムを訴えている裁判で、公正取引委員会が異例の意見書を出していたことが「週刊文春」の取材でわかった。
食べログの点数が急落したのは2019年5月21日のこと。韓流村の任社長が言う。「悪い口コミが増えたわけでもないのに、当社の店舗では、平均で0・2点、最大で0・45点も急に点数が下がったのです。他にも焼肉トラジ、一蘭、天一なども下がっていました。共通するのはみなチェーン店だということです。点数が下がったことで、当社の売上は月平均で約2500万円も落ち込みました」
そこで任社長は2020年5月、点数を下げる“チェーン店ディスカウント”で損害を負ったとして、訴訟に踏み切った。任社長が語る。「カカクコム側はアルゴリズムを変更したことは認めたものの、『公平公正にやっている』と言うばかり。また、ぐるなびなどの競合他社も存在するから優越的地位にないと主張。最大の争点である点数については、『非会員など食べログと取引をしていない店舗にも用いられる指標で、韓流村との取引には当たらない』、だから不公正な取引方法を行った事業者を処罰する独禁法違反にはならないと、言い続けたのです」
だが今年6月、裁判体が独禁法などの訴訟を中心に扱う民事第8部に変更になると、裁判官が公取に見解を求める。そして9月19日、公取から「公審第650号」と題された意見書が出されたのだ。
そこでは、カカクコム側の「取引には当たらない」との主張に対して、「点数」表示のサービスは〈「取引の条件又は実施」に当たると考えられる〉と否定。さらに今後の裁判において、食べログが優越的地位にあるかどうか、そしてアルゴリズムの設定・運営が恣意的になされたか否かについても、裁判の〈考慮要素となる〉と述べているのである。
カカクコムに意見書に関する見解を尋ねると、広報担当者は「係属中の訴訟に関する内容のためコメントは控えさせて頂きます」と答えた。
「食べログ」というサイトの運営が主に飲食店からの広告費と「有料会員」からの会費で行われており、点数計算のアルゴリズムが公開されていない事を考えれば、各飲食店の「点数」が一般投稿者からの評価だけで決められていると考えるのは無理があるし、「有料会員になれば点数が上がる」といううわさがあるので、「取引には当たる」し「食べログが優越的地位にある」と思います。
以下は、この事件に対する「はてなブックマーク」でのコメントです。
●日本政府がITに疎いせいで10年以上野放しにしてしまった悪質サイト。飲食店からみかじめ料を徴収する悪徳企業。
●レビュアーに クチコミや★をつけさせておいて、結局のところランキングはご都合主義でした…は、サービスの原動力でありコアであったはずのレビュアーへの裏切りであり悲しさしかない。
●自分も含め若い人たちは食べログ(笑)ってなっててもう団塊世代くらいしか使ってないんじゃないかと思う。インスタとかGoogleマップの方が余程良い。/Googleマップも変わらんとかあるけど比べたら全然マシだよ。
Googleや他のサイトでは、業者が書いたであろう★1や悪い口コミはもちろんあるだろうが、飲食店からの広告費や会費に依存する度合いが低そうな分だけマシだろうと思います。
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