「ワクチンを打つのが不安」と言われたら…

「ワクチンを打つのが不安」と言われたら…
とても参考になる記事です。以下はその抜粋です。


今日の質問
かかりつけの患者さんから、「私はワクチンを打ってもいいですか?」と質問されることが多いです。話を聞くと「副反応などの話を聞くので怖い」と感じているようです。どのようにアドバイスするとよいのでしょう?

これは、多くの方がすでに経験している状況ではないでしょうか。「新しいワクチンの効果と安全性をどのように考えるか」という視点だけでなく、マスコミの報道の在り方やリスクコミュニケーションなど、さまざまな論点が複雑に絡み合った難しい問題です。一挙に解決する魔法のような策はないのですが、ここでも、緩和ケアのスキルが役立ちます。

まず、患者さんやご家族は「ワクチンを受けるかどうか」について、どういった媒体の情報を得て決めたのでしょうか。厚生労働省のような公的機関や新聞やテレビのニュースの情報が十分届いているかというと、少し疑問です。

Center to Advance Palliative Careのサイトには、医療者がワクチン接種に不安を感じる患者と対話するときのポイントも紹介されています。

1)Start with Open-Ended Questions
開かれた質問から対話を始める
2)Acknowledge Patient Concerns without Judging
判断をせずに、患者の気掛かりを認める
3)Avoid Criticizing the Patient’s Information Sources
患者の情報源を批判しない
4)Show Awareness of Your Status as a Messenger
必要なワクチンを必要な人に提供するという、自分の立場を明確にする
5)Link Vaccine Acceptance to the Patient’s Hopes and Goals
患者の希望や目標と、ワクチン接種の受け入れを関連付ける

私の意訳を含んでいるので、少しニュアンスが異なるかもしれません。興味を持った方は、原文を読んでみてください。


私は3)をちゃんとやっていなかったと思います。以後気を付けます。

以下は、原文に書かれた開かれた質問で始める対話の例です。とても参考になります。


患者さん:COVIDワクチンのことをいろいろよく聞きますが、先生はどう思いますか?
臨床医:どんな話を聞きましたか?できれば、ワクチンのプラス面とマイナス面をどのように考えているのか教えてください。

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