「ロキソニン」は二日酔いの頭痛に有効なのか?
以下は、記事の抜粋です。
頭痛、生理痛、肩こり痛など、さまざまな痛みに用いられる「ロキソニン」(一般名:ロキソプロフェン)だが、二日酔いに伴う症状の緩和には有効なのだろうか。
「ロキソニンの二日酔い症状の緩和効果」を検証するための臨床試験を実施された。
本試験は、(1)日本では初となる“医師”自身が被験者となって行った研究(Physicians’ Study)である、(2)二日酔いに対する医薬品の効果の検証を「無作為(ランダム)化二重盲検」と呼ばれる方法を用いて行った、(3)研究経費をクラウドファンディングで集め、登録、結果の報告などを全てインターネットで実施した。
解析を行った結果、二日酔いに伴う「頭痛」の症状改善効果は、ロキソニン®群で25ポイント、プラセボ群で10ポイントというデータが得られ、統計学的に有為な差が認められた。
そのため「ロキソニン®は頭痛の緩和に有効」ということが言える。一方、「全身倦怠感」と「吐き気」の症状改善効果については、統計学的に有意な差は認められなかった。
元論文のタイトルは、”A nationwide randomized, double-blind, placebo-controlled physicians’ trial of loxoprofen for the treatment of fatigue, headache, and nausea after hangovers”です(論文をみる)。
結論として、「ロキソニン」(一般名:ロキソプロフェン)は二日酔いの頭痛には効くが全身倦怠感や吐き気には効かないようです。
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