携帯電話の電磁波がアルツハイマー病に効果?
以下は、記事の抜粋です。
長年、脳腫瘍の原因になるのではと疑われてきた携帯電話だが、アルツハイマー病の治療に重要な役割を果たす可能性が明らかになった。米サウスフロリダ大学の研究チームが1月6日、Journal of Alzheimer’s Diseaseで発表した。
研究チームによると、米国の携帯電話と同程度の電磁波を1日2回それぞれ1時間ずつ照射した96匹のマウスで、驚くべき結果が出た。長期間にわたって携帯電話の電磁波を照射した場合、高齢のマウスでβアミロイドの蓄積が解消し、記憶力が向上したのだという。
記憶障害の兆候が全く出ていない若いマウスは、数か月の照射によってアルツハイマー病の予防効果があった。また、アルツハイマー病の遺伝的素因をもたない普通のマウスの記憶力は、電磁波の照射後には向上したという。
研究チームの1人は、「われわれは人間が携帯電話を使う時の電磁波と等しい電磁波パラメーターを選び、人間の記憶実験と非常に近い条件でマウス実験を行ったので、実験結果は人間に非常に関連性があると信じている」と語った。
元論文のタイトルは、”Electromagnetic Field Treatment Protects Against and Reverses Cognitive Impairment in Alzheimer’s Disease Mice”です(要約をみる)。要約をみるかぎりでは、しっかりとした実験のようです。
推測ですが、研究者らは記憶や認知への悪影響を期待して実験を行ったような気がします。期待とは逆の結果が出て驚いたのではないでしょうか?そうであれば、かなり信頼性の高い結果だと思います。
ただ、効果があるものには必ず副作用があるので、ボケ防止を目的として携帯をかけまくるのは、止めておいた方が良いと思います。
実験の様子。中央に置かれたアンテナから携帯電話の信号を発信している。
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