ショウジョウバエもアルコール依存症に
以下は、記事の抜粋です。
酒飲みの行動は人間もハエも変わらないようだ。最新の研究によると、ハエはアルコールに病みつきになると、嫌いなものを混ぜても飲むようになり、無理に禁酒させると後に中毒症状が再発するという。
人間とショウジョウバエの化学経路は類似しているため、今回の発見が、依然として不明部分が多い人間のアルコール依存症に関する遺伝子レベルの研究や、新しい治療法の開発に貢献すると研究チームは期待している。
論文のタイトルは、”Preferential Ethanol Consumption in Drosophila Models Features of Addiction”です(論文をみる)。
研究チームは、以下の3つの理由から、ハエはアルコール中毒症状を示したとしています。1)薬理学的に有効なアルコール濃度のものを自主的に摂取する。2)嫌いな刺激があっても、それを乗り越えてアルコールを消費する。3)断酒期間の後、すぐに以前の高アルコール摂取量にもどる。これらの結果から、ハエがアルコール中毒を研究するモデル生物として有望であるとしています。
中毒にならない変異体がみつかると面白いです。変異遺伝子がコードするタンパク質は、アルコール中毒治療薬の標的分子候補の可能性があります。
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