歯磨きとがんリスク

歯磨きでがんリスク3割減 1日2回以上が効果的
9月27日の共同通信のニュースです。以下は、記事の抜粋です。


1日2回以上歯を磨く人が口の中や食道のがんになる危険性は、1回の人より3割低いとの研究結果を、愛知県がんセンター研究所がまとめた。全く磨かない人の危険性は、1回の人の1.8倍、2回以上磨く人の2.5倍だった。

歯磨き習慣と発がんの関連を示す報告は国内初という。横浜市で10月1日から開催される日本癌学会で発表する。同研究所疫学予防部の松尾恵太郎室長は「口やのどには発がん物質とされるアセトアルデヒドを作る細菌がいる。歯磨きで細菌や発がん物質が洗い流されるので、少なくとも朝と夜に磨けば、がん予防に役立つ」と話している。

同センターを受診した人の中から、口の中やのどなどの頭頸部がんと食道がんの患者計961人と、がんでない2883人に、歯磨きや喫煙、飲酒などの習慣を聞いた。年齢は20-79歳で平均は61歳。喫煙や飲酒をする人だけの解析でも同様の結果で、歯磨き習慣がないことが、ほかの危険因子と関係なく、独立したがんの危険因子であることを強く示すものだという。


ワイン好きはビール好きよりも、冠疾患や特定のがんによる死亡リスクが低いという報告があり、その理由として、ワインには抗血栓作用や抗がん作用を持つ成分が含まれているからだという議論がありました。

しかし、ワイン好きはビール好きよりも、教育レベルが高く、高収入で、食生活が健康的だという調査結果が出て、死亡リスクの低下には、ワインの成分よりも、ワイン好きの人々の健康的なライフスタイルの方がより重要だろうということになりそうです(関係する記事をよむ)。このように、特定の食物や飲料、歯磨き回数などの健康への影響を評価する研究の場合、食事、飲酒パターン、喫煙、運動、教育、収入などのライフタイル要因の調整が非常に重要です。

「喫煙や飲酒をする人だけの解析でも同様の結果」と書かれていますが、歯をよく磨く人は、磨かない人よりも、教育レベルが高く、高収入で、食生活が健康的である可能性はないでしょうか?

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