友人がくれた「青木直人DVDシリーズVol.3」をみました。7月16日に新宿ロフトで開催された「青木直人と評論家三浦小太郎さんのライブトーク」の録画です。
石炭や石油がなく、原子力も禁じられた北朝鮮における水力発電の重要性、水力発電の中心である水豊ダムが「あの西松建設」によってつくられたことなどをはじめて知りました。
また、私が最近旅行で行った北京国際空港の第2ターミナルの建設時に、総額約300億円のODA資金が使われたということもはじめて知りました。これらの「海外援助」にからむ利権に、多くの日本の政治家が絡んでいたこと、さらに、今後は環境(エコ)への援助が利権の対象になるという指摘も新鮮でした。
聴衆からの質問に対して、近い将来における朝鮮半島の平和的統一の可能性は低く、金正一が死んでも新しい38度線が残るだろうと答えた際の歴史と現状分析には説得力がありました。
そのまんま東、田原総一郎、アグネスチャン、野中広務などについてのコメントも面白かった。また、自分はジャーナリストであって活動家ではない、すなわち、発信はするが、行動はしないという位置づけも明快でした。徹底したデータ収集で歴史を分析し、将来を予測しようとする姿勢は「唯物弁証法」そのもので、学生時代に話を聞く機会があった「反戦戦略」の著者AKさんを思い出しました。
以下に青木直人BLOG、選挙の感想から「今後の予想」を紹介します。( )内は私が書きました。
(1)民主党が勝ったのではない。自民党が決定的に負けたのである。(これは、予想ではなく感想)
(2)民主党のアキレス腱は鳩山新総理の発言のブレである。
(3)対米関係は相当ギクシャクする。その結果、米中関係はさらに強化される方向に向かう。
(4)自民党は混迷する。(既に混迷している)
(5)官僚政治打倒を呼号する政権は相当官僚とぎくしゃくするはずだ。
(6)民主党の最大の弱点は小沢の存在の大きさである。
どうなるか、楽しみです。
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