「この時期に熱中症で連れこまれた犬がばんばん死んでいく」 獣医師の家族が“猛暑のリスク”について注意喚起
以下は、記事の抜粋です。
動物の熱中症リスクについて、森村廣さんがTwitterで注意を呼びかけています。森村さんは獣医師の息子で、夏に熱中症で連れ込まれた犬が死んでいった出来事を経験していました。父親に確認したところ、連れ込まれた犬の8~9割は死亡していたとのこと。これをふまえ、「犬は人間のように“しんどい”アピールができないから、予防と監視が必須」と述べています。
「公表される気温は芝生の1.5メートル上で測定されたもので、地面の多くがコンクリートやアスファルトという都市部の実情とは違う」といった指摘も。小学生や犬・猫は地面にさらに近く、強い輻射熱にさらされるので、「別の指標が必要ではないか」としています。
こうした背景から、「日中アスファルトの路上で散歩は裸足の犬にとって拷問みたいなもんだから靴下を履かせて」とコメント。それでも熱中症になりかねないため、散歩は早朝にするよう勧めています。また、7月上旬の大雨災害の被災者に向けて「洪水で衛生状態が悪化しているため、浸水したところや感染の恐れがある場所での散歩は半年ほどがまんしたほうがいいかも」と呼びかけています。
汗をかく汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。ヒトが体温調節をするエクリン腺がほぼ全身にありますが、イヌには肉球や鼻先などにしかありません。
一方、イヌの全身にあるのはアポクリン腺で、体温調節よりもフェロモン的要素が強く、体温調節にもある程度は貢献していますが、エクリン腺ほどではありません。それで、口でハアハアしているわけです。こんな事情もあるので、この暑さはイヌにとっても殺犬的のようです。
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