1回飲み効果、インフル治療薬ゾフルーザ販売へ

1回飲み効果、インフル治療薬ゾフルーザ販売へ
以下は、記事の抜粋です。


厚生労働省は2月23日、1回の服用ですむ新たなインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」の製造販売を承認した。これまでの治療薬と異なる作用をする薬で、開発した塩野義製薬は、5月の販売開始を目指す。

ゾフルーザは、A型とB型のインフルエンザ患者が対象で、1回錠剤を飲むだけで効果があるとされる。1日2回、5日間飲み続ける必要があるタミフルに比べ、使いやすい。

また、ウイルスは人の細胞に入り、中で増殖して細胞外に出されるが、ゾフルーザは細胞内での増殖を抑制する作用がある。タミフルや吸入薬リレンザなど、従来の薬はいずれも増殖は抑えられず、細胞外に出るのを抑える仕組みだった。

今後、今までの薬が効かない耐性ウイルスが流行する場合に、この新薬が感染拡大防止に役立つ可能性があるという。


2月5日の本ブログ記事で紹介したゾフルーザ®(一般名:バロキサビルマルボキシル)です。先日の記事では「厚生労働省の部会が2月2日、製造販売を了承した。順調にいけば3月に承認され、5月にも薬価が決まり発売される。」と書かれていましたが、2月23日というスピード承認でした。創薬大国をめざす政府・厚労省はとても協力的です。

先日の記事でも紹介したように、「解熱時間は、ゾフルーザ®群24.5時間、プラセボ群42時間。感染前の状態に戻る時間は、ゾフルーザ®群129.2時間、プラセボ群168.8時間でした。また、副作用の発生率は、ゾフルーザ®群20.7%、タミフル®群24.8%、プラセボ群24.6%」ととても優れた薬剤のようです。

問題は、官民一体となった宣伝が行き過ぎて過剰使用になる可能性です。タミフルも、日本は世界消費の70%といわれています(記事をみる)。保険財政はどうなるのでしょうか?繰り返しますが、インフルエンザは、ほとんどの場合、服薬なしでも回復する病気です。

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