新型コロナウイルスに2つの型 感染力に差も

新型コロナウイルスに2つの型 感染力に差も
以下は、記事の抜粋です。


中国の研究チームは、新型コロナウイルスが大きく2つのタイプに分類できて感染力に差があるとの研究結果を発表しました。

北京大学の研究者らは新型ウイルスの遺伝子分析を行い、論文を発表しました。論文によりますと、103個のサンプルを分析した結果、新型ウイルスが「L型」と「S型」と呼ばれる大きく2つのタイプに分類できるということです。2つのうち全体の約7割を占めるL型の方が感染力が強いとされ、一方のS型はコウモリから検出されたコロナウイルスの遺伝子と似ていることから、より古くから存在していたとみられます。研究チームは今後、感染が拡大する過程でウイルスがさらに変異を重ねて感染力を強める可能性があると指摘しています。


元論文のタイトルは、”On the origin and continuing evolution of SARS-CoV-2″です(論文をみる)。論文によると、L型は武漢での感染勃発の初期には多かったが、2020年1月初旬から減り始めているそうです。その原因は、より病原性と感染性が強いL型に対するヒトの感染抑制圧力(努力)が働いたためだろうとしています。一方、進化的には古く病原性が弱いS型がヒトから見逃される形で増えているそうです。

日本でも重症化しているのがL型によるとすると、重症化した患者さんを重点的に治療することによりL型が減って、その結果見逃されたマイルドなS型が広まることで、多くの人が免疫されるという希望的な展開になるかもしれません。

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