以下は、記事の抜粋です。
自民党の受動喫煙防止議員連盟会長の山東昭子元参院副議長は10月25日、首相官邸で菅義偉官房長官と会い、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた受動喫煙防止対策として、たばこ税の増税により、たばこ1箱の価格を1000円以上に引き上げるよう申し入れた。
菅氏は増税の是非には言及しなかったが、「五輪もあり、いいタイミングだ」と応じ、受動喫煙防止のための法整備を急ぐ考えを示した。
山東昭子といえば、元女優で、田中角栄氏が総理大臣の時に、田中氏から誘われて32歳の最年少参院議員として政界入りした人です。その場限りの飾りかと思っていたら、知らないうちに40年以上も国会議員をやっていたんですね。
ところで、最近の記事で、「受動喫煙は『迷惑』や『気配り、思いやり』の問題ではなく、『健康被害』や『他者危害』の問題」であることを紹介しました。山東氏らの申し入れは正しいと思います。
タバコ農家とJT関連の票が気になって反タバコの法案が決められなかった自民党なので、このくらいの申し入れでは動かないかもしれません。でも、これが成立するなら、それだけでもオリンピックが来て良かったと思います。
世界保健機関(WHO)は2009年5月、タバコの健康被害を示す写真などをパッケージに 印刷することをタバコ業界に要求するよう各国政府に伝えました。日本政府は無視していますが、アメリカやブラジルなどの国はタバコのパッケージにきちんと表示をしています。知らないうちに、日本はタバコ後進国になっていました。
以下は、タイの例です。
以下はオーストラリアの例です。
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