知ってましたか?アボカドは動物(イヌ、ネコ、ウシ、鳥など)にとって毒

アボカドは動物にとって猛毒 人間だけがアボカドを食べられる理由

以下は、記事の抜粋です。


2016年9月10日(土)のTwitterに投稿されたツイートで、「アボカド」を人間以外の動物が食べると猛毒であり、最悪死に至る場合があることが語られていました。 なぜ動物には毒であり、人間は食べられるのでしょうか。

ぺルシンは、アボカドに含まれる毒素です。最近発見されたため、その詳細についてはまだ明らかでない部分が多いのですが、人間には無害でも多くの動物にとっては毒であることがわかっています。

動物がアボカドを食べると… モルモット けいれんや呼吸困難を起こすことがあります。 鳥類 呼吸困難を起こしたり、心筋を損傷してしまいます。 ウシなどの家畜類 アボカドの葉っぱや木の皮を摂ると、乳腺炎になります。 イヌやネコ 下痢や嘔吐などの症状を起こします。

なぜ人間だけがアボカドを食べられるのか? ぺルシンは上述のように比較的最近分離された毒素であり、経験的に通常は人間には特に有害ではないことがわかっております。 人間の体内には何らかのぺルシンを無毒化する機能が備わっているものと考えられますが、はっきりしたことはまだわからない部分が多いです。


ペルシン(persin)について最初に記載されている論文のタイトルは、”A novel plant toxin, persin, with in vivo activity in the mammary gland, induces Bim-dependent apoptosis in human breast cancer cells”です(論文をみる)。さらに、タモキシフェンの効果を増強するという論文のタイトルは、”Synergistic cytotoxicity between tamoxifen and the plant toxin persin in human breast cancer cells is dependent on Bim expression and mediated by modulation of ceramide metabolism”です(論文をみる)。

「最近発見された」と書いてありますが、10年も前です。けいれん、呼吸困難、心筋の損傷、乳腺炎、下痢、嘔吐と多彩な症状を引き起こすのが興味深いです。新規抗がん剤として期待したいですが、2007年のタモキシフェンの論文が発表されて以来、10年近くもpersinを扱った論文が出ていないのは何か問題があるのでしょうか?

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