月21回以上の射精で前立腺がんリスク2割減
以下は、記事の抜粋です。
米国の男性医療従事者約3万人の調査から、射精する回数が多い男性は、少ない男性に比べて前立腺がんになりにくいことが分かった。
20歳代の頃の1カ月当たりの射精回数が21回以上の男性では、4~7回の男性に比べて前立腺がんになる危険性が19%低いことが示された。また、20歳代よりも40歳代の方がより強く関係しており、この年代で月21回以上射精している人では22%のリスク低下が認められたという。
元論文のタイトルは、”Ejaculation Frequency and Risk of Prostate Cancer:
Updated Results with an Additional Decade of Follow-up”です(論文をみる)。
SCI-HUBで論文を読みました。31925人中、月に0–3回が1713人、4–7回が7812人、8–12回が12147人、13–20回が7440人、21回以上が2813人でした。
おもしろいことに、前立腺がんに一番なりやすいのは月4–7回で、0–3回ではありませんでした。また、射精回数で減少するのは低リスクの前立腺がんで、高リスクのものは射精回数とあまり関係がなさそうです。
前立腺がんは治療効果が非常に高いがんで知られており、適切な治療を行うことにより、高い確率で延命が望めます。5年相対生存率では、進行がんを除けば100%で、前立腺がんになった人もなっていない人も死亡率はほぼ同じです。論文の著者らの主張とは違いますが、禁欲しても安心だと思います。
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