ツキノワグマの主食、ドングリじゃなかった 近畿北西部、ふん288個分析 兵庫県立大
以下は、記事の抜粋です。
近畿北西部の里山に生息するツキノワグマの秋の主食が、従来主食とみられていたドングリではなく、種の周りに水分を多く含んだ果肉を持つ「液果類」だとする研究結果を兵庫県立大の研究チームがまとめ、5月12日付で国際学術誌に発表した。各地で被害が相次ぐクマの出没予測への活用が期待される。
国内でのツキノワグマの食性研究は、これまで北日本や東日本の「冷温帯域」が中心で、暖温帯域の西日本エリアに生息するツキノワグマの食性についてはまとまった研究がなかった。
研究チームは令和3年4月~6年12月、兵庫県豊岡市を中心にツキノワグマのふん288個を収集して分析。その結果、ドングリが豊作な秋のふんに、アオハダやウラジロノキなど水分を多く含む液果類が多く含まれていることが分かった。
さらに、ツキノワグマが多く人里に出没した6年では、栗を主要な食べ物としていたことも判明。同年はドングリや液果類だけでなく、代替の採食物となる柿なども軒並み凶作だったが、栗だけは影響を受けなかったため、代替となる栗を求めて人里近くに姿を現したとみられる。今後も森の液果類が不足すると、代替となる柿や栗を求めて人里に出没する可能性が考えられる。
元論文のタイトルは、”Seasonal and Yearly variation of Food Habit for Asiatic black bears (Ursus thibetanus)(ツキノワグマ(Ursus thibetanus)の食性の季節的および年間変動)”です(論文をみる)。
AIの発達によって、今後は頭を使った研究よりもフィールドワークのような研究が中心になるかもしれません。以前、「この研究は現象論に過ぎない」という批判に対して「現象論こそ重要」と言っていた人を思い出しました。
「アオハダやウラジロノキなど水分を多く含む液果類」というのが良くわからなかったので、以下に写真を紹介します。

アオハダ

ウラジロノキ

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