“乳酸菌が生きて腸に届く意味はない” 乳酸菌飲料・食品の正しい知識に驚きの声多数
以下は、記事の抜粋と画像です。
生きたまま体に取り入れることで健康に良い影響を与えるイメージの強い乳酸菌ですが、実は殺菌されていても効果は同じという事実に驚きの声が多数上がっています。これは、北海道で販売されている「乳酸菌入り雪ミク飲料」に「殺菌」の表示があることに疑問を思ったTwitterユーザーの声から、広く拡散されたもの。
上の記事にもともと書かれていた「『生きて腸に届く』は、商品を売るためのキャッチコピーだったわけですね。これからは、生きているかどうかを気にする必要はなさそうです。」という文は消されていますが、「乳酸菌入り飲料」の乳酸菌が殺されていたというのは、「ビックリポン」です。
ただ、「朝日新聞2007年8月4日付け土曜日版の『be report』によると、腸内細菌の権威、光岡智足・東大名誉教授は『乳酸菌は、たとえ腸に届く前に胃酸で死んだとしても、その菌体成分が小腸の免疫機能を活性化する。最近は、花粉症などのアレルギーや、かぜを予防する効果も報告されている。死菌でも効果があることをメーカーはあまり言いたがらないようだが』と語っている。」ということですので、乳酸以外に死菌にも何らかの効果があるという説はあるようです(記事をみる)。
同じ記事に、「乳酸菌は体外から摂取した場合、いくら胃酸で死滅せずに腸まで生きて届いたとしても、腸まで届いたあとには死滅して排出されます。体外から入った菌は、人間の腸管内には定着できないのです。」とも書かれているので、生きて腸まで届いた乳酸菌が腸で生き続けるわけでもなさそうです。科学的根拠の貧弱さを考えると、「『生きて腸に届く』は、商品を売るためのキャッチコピーだったわけ」というコメントは、取り消して謝るほどのものではないと思います。
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