20年前のB級映画が脚光 コメディーを笑えなくさせる米政治 ワシントン特派員・大内清 記者発
以下は、記事の抜粋です。
発表から20年もたったB級SF映画が、米国で再評価されている。作品は『イディオクラシー』(2006年公開、邦題は『26世紀青年』)。英語の「イディオット(愚か者)」と、「政体」や「支配」を指すギリシャ語を語源とする「クラシー」を組み合わせた造語だ。「おバカ政治」といった意味だろう。
「最も平均的」だという理由でコールドスリープの実験対象に選ばれた男が500年後に目を覚ます。社会はすっかり荒廃し、男は「最も知能が高い人間」になってしまっていた-というコメディーなのだが、なぜ話題なのか。
作中では、ごく少数の企業が社会や政府を支配し、元プロレスラーの大統領は派手なパフォーマンスで注目を集めることばかり考えている。罵(ののし)り言葉が飛び交い、人々は大量消費文化にのみ込まれている。法の支配は骨抜きだ。
「最近この映画を久しぶりに見たけど、以前と違ってまったく笑えなかったよ」。米政府機関に勤める友人はこうため息をついた。「米国が行き着く先を予言しているようだったから」だという。
昨年1月に発足した第2次トランプ政権では、イーロン・マスク氏率いる「政府効率化省(DOGE)」が、法的権限も不透明なままに大規模な公務員粛清を進めた。トランプ大統領が各国に課した広範な関税は、連邦最高裁で違法と断じられた。不法移民対策では、不当な身柄拘束と判断されるケースが続出。今年1月のベネズエラに続き、2月末にはイランへの一方的な攻撃に踏み切り、世界経済と国際秩序を揺るがしている。
トランプ氏は、ホワイトハウスに巨大宴会場を建てることに執着し、「手を付けない」としていた歴史的建造物を取り壊した。メディアに公開される〝閣議〟は、閣僚らがトランプ氏への阿諛(あゆ)追従を並べる場となっている。気に入らない質問をする女性記者に「黙れ、ブタ」と言い放ったこともあった。
トランプ氏は6月14日に80歳の誕生日を迎える。その日はホワイトハウス南庭で総合格闘技団体UFCの試合が開催される。
産経新聞の記事です。この映画は日本でもDVDなどで字幕版がみれるそうです。本作に登場する黒人国家元首(コマーチョ大統領)が、後のバラク・オバマ大統領の出現を予言したかのような描写としても話題になったそうです。予言があたるのは部分的にしてほしいです。


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