サプリメントや健康食品に関する相談への対応【もったいない患者対応】
CareNetという医療関係者サイトにあったとても参考になる記事です。以下はその抜粋です。
サプリメントや健康食品に関する相談への対応
患者さんから、サプリメントや健康食品に関する相談を受けることがよくあると思います。新聞広告や通販サイトなどを見て、「認知症の予防」「血圧が下がる」「関節痛が治る」などの効能を期待し、こうした食品を買いたいと考える人は多いようです。医療者としてどのように対応すればいいでしょうか? 意識すべきことは2点あると考えています。
原則として、効果があるのは承認されたもののみ
1つ目は、信頼性の高い臨床試験で効果が実証された治療は、原則、保険診療で安価に利用できるものだと伝えるべき、ということです。
本当に統計学的に有意な程度に認知症が防げたり、血圧が下がったりするのであれば、とうに病院で薬として安価に処方できるようになっているはずです。逆にいえば、効果の証明が不十分であるからこそ「食品」の域を出ない、と考えるべきでしょう。
むろん、妊婦に必要な葉酸サプリなど、ピンポイントで補給すべき成分を摂取するといった、目的が明確な食品もあります。乳酸菌やビフィズス菌のようなプロバイオティクスが便秘を改善するという知見も、ある程度エビデンスがあります。薬と混同しないよう注意を促すとともに、各専門分野のエビデンスに基づき、補助的な摂取が許容されるかを慎重に判断してください。
治療を妨げない範囲であれば、理解を示すことも大事
2つ目は、上記のようなことを十分理解しているのであれば、そうした食品への嗜好や期待感まで奪う権利は医療者にはないということです。
医療者が「効果が確実でないものはすべて排除せよ」という姿勢を見せると、患者さんは治療への意欲を削がれてしまうかもしれません。「自分の気持ちを理解してもらえなかった」と感じ、信頼関係に傷がつく恐れもあります。医療者は「標準的な治療を妨げない範囲であれば許容する」という寛容な姿勢を見せるべきでしょう。
医学的根拠の乏しい商品にお金を払いたいと考える患者さんは、時として、標準治療に不信感や疑念をもっていることがあります。そうした思いに耳を傾けることも大切です。とくにがんの治療では、こうした代替療法に注意が必要です。ある研究では、がん治療において標準治療に加えて代替療法を選択した人は、標準治療だけを選択した人に比べて有意に治療成績が悪く、手術や化学療法、放射線治療などの標準治療の一部を拒否する人の割合も有意に高いことがわかっています。
代替療法が標準治療の妨げになっていないかどうか、担当医として必ず気にかけておく必要があるでしょう。
なお、がん患者さんの場合、こうした代替療法を利用している人の61%は主治医に相談していない、というデータもあります。医師がすべてを把握できるとは限らないことにも、私たちは敏感であるべきでしょう。
小林製薬のおかげで、サプリを妄信するするヒトはかなり減ったと思いますが、標準治療で用いられる薬物よりもサプリや健康食品を信じるヒトや医師が言うことよりも友人が言うことを信じるヒトはまだまだ多いです。この記事のやり方でうまく行くのでしょうか?



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