サムスンバイオの初めての作品はバイオシミラー

サムスンバイオの初めての作品、関節炎薬「ブレンシス」発売

以下は、記事の抜粋です。


サムスンバイオエピスが開発したバイオシミラー製品である「ブレンシス」が12月3日、全世界で初めて韓国で発売された。サムスングループが未来成長動力として集中育成しているバイオ分野が意味のある第一歩を踏み出したのだ。

ブレンシスはリウマチ関節炎などに使われる薬品で、ファイザーの「エンブレル」の後続として作った製品で、今年9月治療剤として使えるように許可を受けた。ブレンシスは欧州市場販売も目前としている。

バイオシミラーは遺伝子再調合などの先端バイオテクノロジーが動員されるため化学的に合成される後発医薬品よりはるかに開発が難しい。サムスンバイオエピスは現在ブレンシスを含む6種のバイオシミラーを開発中だが、このうち自家免疫疾患治療剤「レミケード」の後発として作った「SB2」もまもなく商用化される見通しだ。

サムスンバイオエピスはサムスン物産の孫会社格であり、来年米国ナスダック市場に上場する計画だ。


エタネルセプト(エンブレル®)は可溶性TNF受容体で、インフリキシマブ(レミケード®)はTNFαと反応する中和抗体です。エンブレル®はファイザー社から、レミケード®はメルク社から発売されました。どちらも、TNFを介するシグナル伝達経路を阻害する抗リウマチ薬で、高い売り上げを誇っています。

サムソンほどの会社が新薬でなくて、バイオシミラー(バイオ医薬品複製薬)とは、情けない気もしますが、それが創薬をとりまく世界の行き詰った現状を反映しているのでしょう。本当に、「サムスングループが未来成長動力として集中育成している」のがバイオ分野なのかは疑わしいと思います。

日本で売られているインフリキシマブも、韓国のセルトリオン社と日本化薬との共同開発です。韓国政府は、バイオシミラーなどのバイオ医薬に力を入れているそうなので、サムソンも日本企業と同じように政府の助成金狙いなのかもしれません。

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