オミクロン株ワクチンは必要なさそう
追加接種の重要性を示すデータがボチボチ出てきています。以下は、記事の抜粋です。
(追加接種をすれば)オミクロン株ワクチンは必要なさそう
サルへの投与試験の結果、Moderna社の現在使用されている新型コロナウイルス元祖ワクチン(mRNA-1273)の追加接種はオミクロン株に合わせたワクチン(mRNA-Omicron)追加接種に比肩して同株を含むどの変異株への抗体反応も有意に高めました(論文をみる)。
肺感染予防効果も同等でした。サルの鼻や気管にオミクロン株を投与して肺検体を調べたところ培養可能なウイルスはmRNA-1273追加接種群とmRNA-Omicron追加接種群のどちらからも検出されず、かたや対照群では全頭から検出されました。
人に投与する臨床試験での結果が必要ですが、今あるワクチンを作り変えてオミクロン株仕様ワクチンを何が何でも揃える必要はないと研究の代表者Daniel Douek氏は言っています(記事をみる)。
オミクロン流行中、ワクチン非接種でのCOVID-19入院率は追加接種済みの23倍
米国・カリフォルニア州ロサンゼルス郡での今年1月8日までのその一週間のSARS-CoV-2感染(COVID-19)はワクチン接種未完了(ワクチン接種の記録がないか1回目投与から14日未満)の人に比べて決まりの回数接種済みの人は2分の1、追加接種もした人はさらに低くおよそ4分の1で済んでいました。また、COVID-19入院も同様でワクチン接種未完了の人に比べて決まりの回数接種済みの人はおよそ5分の1、追加接種もした人は実に23分の1で済んでいました。
その結果はCOVID-19ワクチンがオミクロン株を含む変異株感染の重症化を防ぐことを先立つ幾つかの試験と同様に示しており、COVID-19ワクチンの一通りの接種と追加接種を促す取り組みがCOVID-19関連の入院や重病を防ぐのに不可欠と著者は言っています(論文をみる)。
ワクチン非接種でのCOVID-19死亡率は追加接種済みより97倍高い
2021年12月4日までの1週間の米国25地区のCOVID-19ワクチン非接種、一通り接種済み、追加接種済みの人の死亡率の比較結果です(発表をみる)。
COVID-19で死亡した人の割合は非接種だと10万人当たり9.7人、一通り接種済みだと10万人当たり0.7人、追加接種済みでもあると10万人当たりほぼ皆無の0.1人であり、非接種の人に比べて一通り接種を済ませた人のCOVID-19死亡率は14分の1、追加接種も済ませた人ではさらに低く非接種の人の実に97分の1で済んでいました。
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