セレスタミンⓇ(ベタメタゾン・d-クロルフェニラミンマレイン酸塩配合剤)について

セレスタミンⓇというのは、高田製薬株式会社という中堅ジェネリック医薬品メーカーが作っているベタメタゾンというステロイドとクロルフェニラミンという抗ヒスタミン薬の配合剤です。このセレスタミンⓇについて、医師サイトm3で以下のような投稿と多くの反応がありました。「参考になった」とする反応が多いものをいくつか紹介します。


投稿:セレスタミン出すんじゃねえ。
安易に花粉症の時期にセレスタミン3ヶ月とか出してる医者がいます。そりゃ効くでしょうけど、副作用やら考えて欲しい。他剤に切り替えたいが効果が落ちますと言うと拒否されます。

反応その1
セレスタミンのことをステロイドだと認識していないのだと思います。冗談ではなく本当に抗アレルギー薬だと思ってる無知な医者はいます。副作用が出ても自分のせいだとも気がつかないので幸せです。

反応その2
こんなもん製造してるから悪い。セレスタミンなんか使う場面ない。ステロイド使いたいならプレドニン飲ませろ。

反応その3
糖尿でも半年検査なし、高血圧も聞くと血圧測定ほとんどなし、対面30秒くらいでの薬だけ出す先生もいるんですが、くびにしてほしい案件です。

反応その4
原則、5個だけ頓用に出していますけど、数日間飲んだだけで顔が丸くなる女の子から、全然大丈夫な成人までいろいろです。まあ、判例にセレスタミン長期投与で、大腿骨頸部骨折で訴訟もあるので、注意は必要です。

反応その5
セレスタミンは昔からある安価で強力な効果を示す薬です。それだけに、副作用も強く、長期投与はダメ!、花粉症には効果副作用強すぎ、短期のかゆみ止めには目をつぶり、BPH(前立腺肥大)に投与はサディストです。しかし、蜂刺症の蕁麻疹、アレルギー反応には最適です。3日から5日以内の短期で、1日3錠。毛嫌いしないで、役に立ちますよ。


クロルフェニラミンやジフェンヒドラミンという抗ヒスタミン薬と「ミン」が共通なので、抗ヒスタミン薬と間違えるのかもしれませんが、服薬のために消化性潰瘍や骨折や糖尿病になることもあるので、良く説明して慎重に投与しましょう。

以下は、メデマートという個人輸入サイトに書かれている「花粉症(アレルギー性鼻炎)治療薬の特徴」という図です。こういうのをみて「セレスタミンを出してくれ」と患者さんが言ってくるのでしょう。このサイトには以下のような説明がありました。ウソは書いていないですが、重要な副作用についても書かれていません。世の中には危険がいっぱいです。


ベクロミン【セレスタミンジェネリック】は、花粉症の症状が重いときに効果的な薬剤で、日本でも古くから使用されています。抗ヒスタミン作用と抗炎症作用をあわせもっており、効果の強さと即効性があります。花粉症などのアレルギー症状のほか、湿疹や蕁麻疹、皮膚炎などにも有効です。眠くなりやすいため、半年以上継続して使用しないよう注意をしてください。

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