アンドロゲン性脱毛症モデル動物における2-デオキシ-D-リボースによる発毛促進効果

人間の体内にも存在する糖分が薄毛の治療に効果をもたらすことが判明
以下は、記事の抜粋です。


マウスの実験で、DNAの構成成分でもある「デオキシリボース(2-デオキシ-D-リボース)」というデオキシ糖の一種に毛髪の成長をうながす効果が確認されたという。

英国とパキスタンの研究チームは、もともと「デオキシリボース(2-デオキシ-D-リボース)」という糖で傷を治療する方法を研究していた。デオキシリボースはDNAの構成成分なのだが、新しい血管の形成をうながすことで、怪我の治療に使えると期待されていた。

ところがマウスでの実験で、治癒を施していた傷周辺の毛が、やたらとよく伸びるようになった。確認のために、研究チームはマウスに男性ホルモン(テストステロン)を与えて男性型脱毛症と同じ薄毛を引き起こし、そのうえでデオキシリボースを与えてみた。

するとほんの少量の投与で、新しい血管の生成がうながされ、それによって発毛もうながされることが判明したのだ。その発毛パワーは、既存の脱毛治療薬「ミノキシジル」にも匹敵するものであるという。

まだ初期段階だが、結果は有望で、今後さらに研究を進める価値があるとのこと。ゲルなどに混ぜて使用できる点も、男性の脱毛治療薬候補として魅力的なポイントであるそうだ。


元論文のタイトルは、”Stimulation of hair regrowth in an animal model of androgenic alopecia using 2-deoxy-D-ribose(アンドロゲン性脱毛症モデル動物における2-デオキシ-D-リボースによる発毛促進効果)です(論文をみる)。

まだマウスレベルでの話ですが、DNAの成分を少量投与するだけで発毛が促進されるという話が本当なら、恩恵を受ける男性は多いと思います。

(A) in vivo実験の模式図。(B)C57BL/6マウスの無処置(NC)、テストステロン(T-1)、ブランク-SA(T-2)、2dDR-SA(T-3)、ミノキシジル(T-4)、相乗的2dDR、ミノキシジル(T-5)(n=04)の異なる時間間隔(実験0、7、14、21日目)での背側毛髪再生の比較。(C)マウスの皮膚色スコア指数。(D)様々な時間間隔(実験0、4、8、12、16、20日目)における、異なる治療群による皮膚の色の得点のグラフ表示。結果は平均値±SD、n=4で示した。p ≤ 0.001、***p < 0.01、ns p > 0.05。

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