超加工食品、摂取量が多いと死亡リスク増大

超加工食品、摂取量が多いと死亡リスク増大~30年超の調査
以下は、記事の抜粋です。


超加工食品の摂取量が多いほど、がんおよび心血管疾患以外の原因による死亡率がわずかに高く、その関連性は超加工食品のサブグループで異なり、肉/鶏肉/魚介類をベースとした調理済みインスタント食品のサブグループでとくに強い死亡率との関連性が認められたという。ハーバード大学のZhe Fang氏らによる、追跡期間30年超のコホート研究で示された。

研究グループは、米国11州の女性正看護師が対象のNurses’ Health Study(1984~2018年)、全50州の男性医療従事者が対象のHealth Professionals Follow-Up Study(1986~2018年)を基に、ベースラインでがん、心血管疾患、糖尿病の既往がない女性7万4,563例および男性3万9,501例を対象として、超加工食品の摂取と死亡との関連を調べた。

主要アウトカムは全死因死亡、副次アウトカムはがん、心血管疾患、その他の原因(呼吸器疾患、神経変性疾患を含む)による死亡で、超加工食品摂取量との関連について、ハザード比(HR)を推定し評価した。

追跡期間中央値34年間において、計4万8,193例(女性3万188例、男性1万8,005例)の死亡が記録された。死因別では、がん1万3,557例、心血管疾患1万1,416例、呼吸器疾患3,926例、神経変性疾患6,343例であった。

超加工食品摂取量の最低四分位範囲(中央値3.0サービング/日)群と比較して、最高四分位範囲(中央値7.4サービング/日)群では、全死因死亡リスクが4%高かった(HR:1.04)。一方で、がん(0.95)ならびに心血管疾患(1.05)による死亡との関連は認められなかった。その他の原因による死亡リスクは9%有意に高かった(1.09、1.05~1.13)。

超加工食品のサブグループ別では、肉/鶏肉/魚介類をベースとした調理済みインスタント食品(加工肉など)が最も全死因死亡リスクとの関連が強く(HR:1.13)、砂糖または人工甘味料入り飲料(1.09)、乳製品ベースのデザート(1.07)、全粒穀物を除く超加工パン・朝食用食品(1.04)も、全死因死亡リスクの増大と関連していた。


元論文のタイトルは、”Association of ultra-processed food consumption with all cause and cause specific mortality: population based cohort study(超加工食品の摂取と全死因死亡率および特定死因死亡率との関連:集団ベースのコホート研究)”です(論文をみる)。

私は、シャウエッセン(加工肉)、ダイエットペプシ(人工甘味料入り飲料)、コンビニのケーキ(乳製品ベースのデザート)とフジパン本仕込(超加工パン)などを食べたり飲んだりしています。以下の図で食べていないのはシリアルぐらいですが、この論文の数字は世の中で言われているほど悪くないのでニヤッとしています。それにしても、がんでも心血管疾患でもない死亡が増えるって???

 

 

 

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