キシリトールには血栓促進作用があり、心血管リスクに関連する…脳卒中や心臓発作のリスクが2倍になる

キシリトールの摂取量が多い人は脳卒中や心臓発作のリスクが2倍になることが判明
以下は、記事の抜粋です。


虫歯予防効果があることからガムなどによく使われる甘味料のキシリトールの摂取量が多いと、心臓発作や脳卒中などの心血管疾患のリスクが増加することが、新しい研究で判明しました。

キシリトールは、樫の木などから抽出される天然甘味料です。また、砂糖に比べて低カロリーで虫歯の原因にもならないことから、健康的な甘味料として砂糖不使用の菓子や歯磨き粉などに広く使用されています。

クリーブランド・クリニックのスタンリー・ヘイゼン氏らの研究チームは、2024年6月6日にEuropean Heart Journalで発表した研究で、血中キシリトール濃度と心血管イベント(MACE)の関係を調べました。その結果、キシリトールの摂取量が最も多いグループに属する人は、脳や心臓の血管に関する疾患の発生率がほぼ2倍になることがわかりました。

今回の研究で、ヘイゼン氏らはアメリカとヨーロッパの成人3300人以上を対象に、血液サンプルに含まれるキシリトールの濃度を測定しつつ、3年間追跡して心血管イベントリスクの発生率を調べました。

その結果、血中キシリトール濃度が最も高い参加者の3分の1は、心血管疾患を発症する可能性が高いことが突き止められました。

この発見を検証するため、研究チームが追加の実験を行ったところ、キシリトールが血小板を凝固させて血栓症のリスクを高めることがわかりました。また、キシリトール入り飲料とブドウ糖入り飲料を摂取した人の血小板の機能を調べた結果、キシリトールを摂取した直後に凝固作用が大幅に上昇した一方、ブドウ糖では上昇しないことも確かめられました。

ヘイゼン氏は、キシリトールの安全性を調べるためのさらなる研究が必要とした上で、「キシリトールを多く含む製品を摂取すると血栓にまつわる疾患のリスクが高まることは知っておくべきです」と話しました。


元論文のタイトルは、”Xylitol is prothrombotic and associated with cardiovascular risk(キシリトールは血栓促進作用があり、心血管リスクに関連する)”です(論文をみる)。

日本にもキシリトールを使った製品は以下のようにたくさんあります。特にチューインガムとか。メーカーはどう対応するのでしょうか?

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