大相撲力士の寿命はこんなに短い
以下は、記事の抜粋です。
横綱曙が54歳の若さで死んだ。彼は引退してからほとんど体重が減らなかったのが、病気で急激に痩せてから死んだ。おそらく糖尿病、心臓疾患などを抱えていたと思うが、大相撲の力士としては平均より少し早死にという程度だ。
1980年夏場所の幕内十両力士と、この年のセ・リーグ、パ・リーグの規定打席以上の選手について、現在どれだけ生存しているのかを調べてみた。
まず大相撲
この年、関取は62人、このうち幕内は36人いた。
三役格以上の10人のうち7人がすでにこの世にない。生きているのは三重ノ海、増位山、琴風の3人だけだ。幕内力士も軒並み死んでいる。関取で最年長は1944年生まれの高見山だが、この人は現存。弟子の曙の葬儀に参列していたが、惨憺たる状況だ。
続いてNPB、
規定打席に到達した選手はセ・パ合わせて66人。最年長は、この年限りで引退した王貞治。セの打率最下位にいるが40歳。最年少は22歳の立花義家だった。66人のうち、死んだのは9人だけ。そのうちマルカーノとソレイタは不慮の事故によるもの。久保寺は現役中に突然死したものだった。一般人の感覚としてもこれくらいではないか。
上掲2つをまとめるとこうなる。
大相撲の力士の平均年齢は27歳代だったが、44年後には、関取の45%、幕内以上の58%が、既に死亡している。死亡した力士の平均没年齢は57歳代だ。
プロ野球選手は、後期高齢者を迎えてもおおむね寿命を永らえている。この中にはメディアで活躍したり、野球指導者として活動している人もいる。
この表を作ってみて思ったのは「こんなに寿命が短い『力士』という職業に、なり手がいるのが不思議でたまらない」ということだ。将来のことをあまり考えない若者しか力士にならない、というのでは大相撲の将来は限りなく暗いのではないか。
「こんなに寿命が短い『力士』という職業に、なり手がいるのが不思議でたまらない」というのは私も同感です。ヘルメットも被らずに頭同士でぶつかることを奨励し、体重が増えすぎて痛めた膝も「稽古で治る」とか言う相撲業界のふる~い非科学的な体質が続く限り力士の早死は続くと思います。
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