宇宙の不思議!月はどうやってできたの?
以下は、記事の抜粋です。
月がどんな風にできたのかご存知ですか?意外と知られていない月の生まれたプロセスを紹介します。
月の生まれ方について3つの説
月は約45億年前に誕生しました。月の代表的な起源説には、分裂説・捕獲説・兄弟説の三つがあります。この3つが新しく登場したジャイアント・インパクト説まで長年唱えられてきた代表的です。
分裂説とは?
『種の起源』のチャールズ・ダーウィンの息子、ジョージ・ダーウィンによって提唱された説です。この説は、地球が高速で回転した結果、一部が月へと分かれて行ったというものです。
しかし、現在の地球—月の持つ運動量も、月を分離させるのに必要な量の1/2しかなく、必要となる回転量を得ることはかなり難しいことがわかっています。そのため、分裂説は現在では有力な説ではなくなっています。
捕獲説って?
月が太陽系のどこかで誕生し移動しているあいだに、地球の引力によって引き付けられて現在の地球と月のような関係になったという説です。
この説は、地球と月が全く別の場所で誕生していることが要になっているため、地球と月の物質は全然違う構造を持っている必要があります。しかし、アポロ計画で持ち帰られた月の石を分析してみると、地球のものとよく似ているために、捕獲説も現在では有力な説ではなくなってきています。
兄弟説って?
地球が誕生するときに月も一緒に生まれたという説です。月は過去に高温にさらされたことがあることがわかっています。すると地球でも同じような出来事が過去にあったはずですが、それは確認することができていないようで、兄弟説も有力な説ではなくなりつつあります。
今一番有力なジャイアント・インパクト説
1970年代に提唱されたジャイアント・インパクト説が月の生まれた経緯の説として現在最も有力になっています。
ジャイアント・インパクト説は分裂説・捕獲説・兄弟説の三つの説の欠点を乗り越えるために生まれたものです。その内容は、火星サイズ(地球の1/10)が地球に衝突して、引きちぎられた破片が月になったというものです。
すると、たくさんの溶けた状態の破片が飛び散るだけではなく、衝突の過熱によって蒸発したガスも地球の周りを回るようになったと説明することができて、これまで研究者たちの頭を悩ませてきた様々な問題を克服することができるのです。
私は、これまで兄弟説で月ができたというのを信じていて疑ったことはなかったです。おそらく、大昔に読んだ何かに書かれていたのでしょう。火星サイズの惑星が衝突するとかホントにすごいインパクトでしょうね。同じような解説をNHKが動画で紹介しています(記事をみる)。
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