アスピリン 大腸ポリープの再発抑制効果
以下は、記事の抜粋です。
「アスピリン」に、進行すれば大腸がんになる可能性の高いポリープの再発を抑える効果があるとする研究結果を国立がん研究センターなどのグループが発表しました。年間10万人が発症する大腸がんの予防につながると期待されています。
この研究は、国立がん研究センターなど全国の19の病院が参加して行われたもので、大腸ポリープを切除した患者311人について調べました。その結果、手術直後から2年間、毎日解熱鎮痛剤の「アスピリン」を100ミリグラム飲み続けたグループでは、ポリープが再発した人が、そのほかのグループよりも40%少なかったということです。
欧米ではアスピリンが大腸ポリープの再発を抑えるという報告がすでにありますが、日本人で確認されたのは初めてです。
研究グループの国立がん研究センターの武藤氏は「新しい薬の開発には時間も費用もかかるが、アスピリンは副作用も分かっているので安全に使うことができる。実際に大腸がんの予防につながるか、さらに調査をしたい」と話しています。
関連記事で書いてきたように、アスピリンが大腸がんの予防や再発に効果があることはほぼ確立されています。日本人で確認することにそれほど大きな意味があるとは思えません。
関連記事
アスピリンはPIK3CA変異型大腸がんの生存期間を大幅に延長する
アスピリンによるがんの予防と治療
アスピリン投与は遺伝性(リンチ症候群)大腸がんの発症を予防する
アスピリン服用は、免疫化学的便潜血検査による大腸がんスクリーニングの感度を上げる
アスピリンを毎日服用すると、各種臓器の腺がんによる長期死亡リスクが低下する
アスピリン長期服用の結腸直腸がん発症と死亡への影響:無作為化試験5つを20年間追跡した結果
コメント