It’s good to feel bad after your COVID shot

コロナワクチンのつらい副反応は「良いこと」、研究続々…「効いている証拠です」とノーベル賞研究者、抗体レベルの高さに関連
以下は、記事の抜粋です。


新型コロナウイルスワクチンの副反応におびえる人々に朗報だ。最新の研究によれば、強い副反応はワクチン接種後にウイルスと戦う抗体がより多く作られていることを示していて、良いことかもしれないという。

一部の人々は、副反応を理由にワクチン接種をためらっている。2価ワクチンによるブースター(追加)接種を受けなかった成人の約3人に1人が、ワクチンの副反応を理由に挙げていたという。

しかし、「副反応はワクチンが効いている証拠です」と、ペンシルベニア大学のドリュー・ワイスマン氏は言う。氏とカタリン・カリコ氏によるmRNAに関する研究は、mRNAワクチンの開発につながり、両氏は2023年のノーベル生理学・医学賞を受賞している。

新型コロナワクチンは極めて安全で効果的だ。例えば、米CDCの調査によると、2022年8月31日から同10月23日までに2価ワクチンを接種した約21万人のうち、接種後の副反応で医療的な措置が必要だったと回答した人は1%未満だったと報告されている。

それでも、新型コロナワクチンは帯状疱疹ワクチンに匹敵する、最も副反応のつらいワクチンの一つだ。理由はまだ明らかになっていない。

副反応の強さは高い抗体レベルの獲得を示唆
カリフォルニア大学のプレーザー氏は、364人の成人の新型コロナワクチンの初回接種前および2回目の接種の1カ月後と6カ月後の血液サンプルを提供してもらい、「中和抗体」の量を測定した。

参加者の自己申告による接種後7日間の症状と抗体レベルを比べた結果、2回目の接種の後の悪寒、疲労感、気分の悪さ、頭痛という特につらい症状が、それぞれ抗体レベルの高さと関連づけられることがわかった。それぞれの症状で、あった人はなかった人より中和抗体が多かった。

インフルエンザワクチンについても、接種後に軽度から中等度の症状があった人は、入院や死亡のリスクが低いことが発表されている。

また、新型コロナワクチンを受けた後に、接種部位の局所的な痛みやかゆみしかない人に比べて、全身症状(発熱、悪寒、筋痛、吐き気、嘔吐、頭痛、中程度から重度の疲労感)を訴える人の方が、より強い抗体反応を生じるという研究結果も発表されている。

副反応に関する従来の研究では、参加者が申告する症状のみを対象にしていたが、症状の強さの感じ方には個人差がある。そこで今回の研究では、一部の参加者にワクチン接種前後の約2カ月にわたりデジタルリング(指輪型の装置)を装着してもらい、心拍数、呼吸数、体温を測定した。

その結果、体温と心拍数が増加するほど2回目のワクチン接種後の抗体レベルが高くなるという関連が見られたが、1回目のワクチン接種後の抗体レベルについては、そのような関連は見られなかった。

ただし、この研究は、副反応がなかった人にはワクチンによる予防効果がないことを意味するものではないと研究者たちは注意を呼びかける。症状が軽い、あるいはまったくなくても中和抗体価が高い人はたくさんいた。

3回目以降の接種や、より新しい変異株に対応したワクチンでも副反応の強さと抗体レベルの関係は同じながのかも不明だが、同じように当てはまるのではないがと推測されている。

ブラウン大学の腫瘍専門医であるワーナー氏は、「新型コロナワクチンの接種を受けるのは本当につらいのですが、これは自分のためだけではなく、患者さんや、自分の愛する人々のためでもあるのだと自分に言い聞かせています」と語る。


元論文のタイトルは、”The more symptoms the better? Covid-19 vaccine side effects and long-term neutralizing antibody response(症状は多ければ多いほど良いのか?Covid-19ワクチンの副作用と長期中和抗体反応)”です(論文をみる)。

若い人の方が抗体反応が良いということと、若い人の方が発熱などの副反応が強いことは既に報告されていたので、当たり前という気はしますが、受診者を励ます根拠になるので良かったです。

It’s good to feel bad after your COVID shot

コメント

タイトルとURLをコピーしました