イベルメクチンにまつわるエトセトラ その1

イベルメクチンにまつわるエトセトラ その1
これは、阪大の忽那先生が医療関係者むけサイトM3に連載した記事の「その1」です。私もアビガンやイベルメクチンを愛するFBの友達だったヒトから「お前はエビデンスばかり言う似非科学者や」と言われて、ブロックされた(今でも)経験があるので、大変興味深く読んでいます。以下は、その抜粋です。


忽那には「反ワク」「反マスク」「イベルメクチン派」「アビガン厨」「PCR教」「コロナは風邪の会」「BCG原理主義」という7人の敵がいます。

この中でも最大派閥は「反ワク」ですが、連立して徒党を組んでいるのが「イベルメクチン派」「反マスク」です。なぜか、彼らは非常に親和性が高く、イベルメクチンを推す勢力は反ワクチンのことが多く、逆もまた然りなのです。果たして、なぜに反ワクとイベルメクチン派、あるいは反マスクは惹かれ合うのか……。ヒマだったので、chat GPTに聞いてみました。私のことを攻撃し続ける反ワクチンとイベルメクチン派は、なぜあのように惹かれ合うのかと。

すると、chat GPTは答えてくれました。

あとワイは、イベルメクチンや反ワクチンに走る人って、単に科学リテラシーがないだけなんじゃねえかって思ってるんやけど、そこんとこはどうなん?

イベルメクチンは土壌中の放線菌の一種の産生物を基にした合成物であり、大村智先生が開発された日本が誇る薬剤です。今も糞線虫、オンコセルカ症、ロア糸状虫症などの感染症の治療に用いられています。日本では疥癬の治療として使用されることが多いかと思います。

新型コロナの流行が始まってから数カ月ほどたってから、オーストラリアのRoyal Melbourne Hospitalから「イベルメクチンがSARS-CoV-2(新型コロナウイルス)の増殖を阻害する」という試験管内の研究が報告されました。2020年4月3日にオンラインで掲載されています。

この研究の後、動物やヒトでの効果をこれから検証していきましょう、という話になっていくのかと思いきや、いきなりヒトでの報告が同年4月19日にプレプリントで掲載されました〔Amit Patel, et al. Usefulness of Ivermectin in COVID-19 Illness Patel, Amit, Usefulness of Ivermectin in COVID-19 Illness (April 19, 2020).、現在は撤回済み〕。

この研究は、イベルメクチンが投与された症例と投与されていない症例を解析した症例対照研究で、2020年1月1日から2020年3月31日までにCOVID-19と診断された患者、3カ国169病院から704人のイベルメクチン投与患者、704人の非投与患者が登録されています。

結果としては、人工呼吸器管理を必要とした患者のうち、イベルメクチン群の方が死亡率が低く(7.3% vs. 21.3%)、総死亡率も低かったというものでした。

この研究結果を基に、ペルー政府はCOVID-19診療ガイドラインイベルメクチンの使用について記載しました。ボリビアでは5月19日に政府が35万回分のイベルメクチンの配布を行いました。

ここから、「イベルメクチン狂騒曲」が始まったのです……。


さすがChatGPTは的確です。私をFBでブロックしたヒトもこれに当てはまります。なぜか、私の知っているミュージシャンにはこれにピッタリと当てはまる「イベルメクチン愛かつ反ワクチン」のヒトが多く、他人にも勧めてくるので困りました。

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