「トゲトゲの鳥よけ」で巣を作る賢い鳥カササギ、武装化か、研究
以下は、記事の抜粋です。
鳥が住宅などの建造物に巣を作らないように、針状のトゲが並んだ鳥よけ用の「剣山」(スパイク)を設置することがある。ところが、ヨーロッパの鳥はこれが気に食わないらしく、剣山を引きちぎって巣作りの材料に使い、巣を武装化しているという。
オランダにあるナチュラリス生物多様性センターの生物学者アウケ・フロリアン・ヒームストラ氏の研究によると、一部の鳥は、剣山の長いトゲを恐れないばかりか、設置場所から引きちぎって、ひなを育てる巣を武装化させるために使っているという。
オランダでは、ハシボソガラスが剣山を巣作りに利用していたという例がこれまでに2例報告されている。ただし剣山は、トゲが内側を向くように器用に巻かれていた。おそらくこれを巣の土台にして、小枝や枯葉などほかの材料を束ねていたのだろうという。
一方、2021~2023年の間に、オランダ、ベルギー、英スコットランドでは、それぞれドーム状の屋根の部分に鳥よけの剣山が使用されたカササギの巣が発見されている。カササギは、屋根付きの巣を作ることで知られている。
「卵やひなをカラスに盗まれることをとても恐れているので、屋根を作って卵とひなを守っているのです」と、ヒームストラ氏は言う。ここで興味深いのは、カササギは通常、サンザシやスピノサスモモ、バラの茎などトゲのある植物を使って屋根を作るという点だ。「カササギは何キロも飛んで巣の材料を探します。ところが、都市部にはあまりトゲのついた枝がありません」
つまり、カササギは剣山を単なる巣材として見ているのではなく、剣山のトゲを、トゲとして活用しているのではないかという。もしこの仮説が正しければ、今回の研究が初めての科学的な記録ということになる。
カササギは通常、サンザシやスピノサスモモ、バラの茎などトゲのある植物を使って屋根を作るという記載で納得しました。剣山をものすごく良い材料だと思って使っているのでしょう。
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