壊れやすいものや不規則な形状のものをつかめる簡単設計の触手ロボット

触手ロボットが壊れやすいものを優しくつかむ
以下は、記事の抜粋です。


現在のロボットのほとんどは、壊れやすいものや不規則な形状のものをつかむために、内蔵センサーや複雑なフィードバックループ、高度な機械学習アルゴリズム、そしてオペレーターのスキルに依存している。しかし、ハーバード大学の研究者たちは、より簡単な方法を実証した。

自然界からヒントを得て、クラゲが気絶した獲物を捕らえるのと同じように、細い触手の集合体を使って対象物を絡め取る、新しいタイプの柔らかいロボットグリッパーを設計したのだ。

個々の触手(フィラメント)は単独では弱い。しかし、触手の集合体は、重いものや奇妙な形のものをしっかりとつかむことができる。このグリッパーは、単純な膨張を利用して物体を包み込むため、センシングやプランニング、フィードバック制御を必要としない。

このグリッパーの強度と適応性は、把持しようとする物体に自分自身を絡ませる能力から生まれる。足ほどの長さのフィラメントは、中が空洞のゴムチューブになっている。片側のゴムがもう片方より太いので、加圧されると、おさげ髪や雨の日の縮毛矯正のようにカールする。このカールは、互いに、また対象物に結びついたり絡まったりして、絡まるたびにホールドの強さが増していく。集合的な保持力は強いのですが、一つ一つの接触は弱く、どんなに壊れやすいものでも傷つけません。対象物を解放するには、フィラメントを減圧するだけである。

研究者らは、シミュレーションと実験により、さまざまな観葉植物やおもちゃなど、さまざまな物体をつまんで、グリッパーの有効性を検証した。


元論文のタイトルは、「アクティブなエンタングルメントが確率的・位相的な把持を可能にする Active entanglement enables stochastic, topological grasping」です(論文をみる)。よくわからないですが、画期的な発見のようです。

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