以下は、記事の抜粋です。
茨城県の女子高生らが新たな化学現象を発見し、権威のある米専門誌に論文が掲載されることが決まった。
専門家は「高校生の論文掲載は世界的な快挙。今後は彼女らの実験結果を、プロの化学者が後追い研究することになるだろう」とたたえている。
茨城県立水戸第二高の数理科学同好会に所属し、今春までに卒業した小沼瞳さん5人で、2008年2月の金曜日、「BZ反応」という実験を行った。酸化と還元の反応を繰り返すことにより、水溶液の色が赤と青に交互に変わる。
その日、水溶液の色は想定通り赤で動かなくなった。メンバーは器具を片付けないままカラオケへ。ところが月曜日に実験室に戻ると、液は黄色くなっていた。
予想外のことで、観察を繰り返した結果、赤青の変化が一度止まった後、突然、始まった。全く知られていない現象だったが、試薬の条件が整えば、5~20時間後に変化が再開することを突き止めた。
元論文のタイトルは、”Rebirth of a Dead Belousov–Zhabotinsky Oscillator”です(論文をみる)。論文は要約しか読んでいませんが、溶液の酸化と還元のバランスがある一定の条件を満たすと、BZ振動が一度消えた後に再び現れるという現象の発見のようです。不思議な現象をみつけただけではなく、再現する条件もみつけたところがエライと思います(下図参照)。
以下は、男子高生によるBZ反応の動画です。
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