CD・DVD・BDが劣化する要因や種類ごとの寿命について

CD・DVD・BDが劣化する要因や種類ごとの寿命についてカナダ保存研究所が解説
以下は、記事の抜粋です。


大事なデータや映像・音声は、クラウドサービスやHDDに保存する方法の他、CDやDVD、Blu-rayディスク(BD)といった記録媒体に保存しておくケースも多くあります。このような光ディスクはコンパクトで管理や配布もしやすい一方で、データの劣化・損失が起こる可能性があります。そのような劣化や損失が起こる要因などについて、カナダ保存研究所(CCI)が解説しています。

CCIが示す光ディスクごとの平均寿命は以下の通り。CCIによると、最大限に寿命が必要な場合にはCDを用いるのが良いですが、DVDやBDに比べてストレージ容量が少ないとのこと。また、以下の表で示している平均寿命は一般的な温度と相対湿度の影響のみに基づいており、保管環境によって寿命はさらに低くなるそうです。

光ディスクのフォーマット 平均寿命
CD-R(フタロシアニン染料、金金属層) 100年以上
CD-R(フタロシアニン染料、銀合金金属層) 50年から100年
DVD-R(ゴールドメタルレイヤー) 50年から100年
CD 50年から100年
CD-RW 20年から50年
BD-RE 20年から50年
DVD+R(銀合金金属層) 20年から50年
CD-R(シアニンまたはアゾ染料、銀合金金属層) 20年から50年
DVD+RW 20年から50年
BD-R(無着色・金メッキ) 10年から20年
DVD-R(銀合金金属層) 10年から20年
DVDおよびBD 10年から20年
BD-R(染料または無染料、単層または二層) 5年から10年
DVD-RW 5年から10年
DVD+R DL(二層) 5年から10年

DVDと比較して7倍の容量を提供するBDは、情報層が最大4つまで分かれていることで、より大きな容量を提供しています。BDの特徴は、ベースとなる層にハードコート層が使用されており、この層がディスクの読み取り面となる底面にある、情報伝達層と金属反射層を強力に保護している点。BDには黄色っぽく見える染料を使用しているタイプと、濃い灰色から茶色っぽく見える非色素シリコンと銅合金のタイプの2種類がありますが、CCIの安定性に関する調査によると、BDのどちらのタイプもCDやDVDと比較して安定性がかなり低い事が示されています

CCIは安定性の調査結果と合わせて、CD・DVD・BDといった光ディスクの損傷率を下げる方法を示しています。光ディスクごとに記録速度が規格化されており、CDは4倍速から12倍速程度、DVDでは4倍速から8倍速、BDは4倍速程度で記録するのがお勧めだそうです。

また、光ディスクの保管と取り扱い方法についても寿命を左右する重要な要素になっています。CCIが推奨する方法としては、標準サイズのジュエルケースもしくは一体型のポリプロピレン製ケースに垂直に収納し、CDやDVDを購入した時に付いてくる冊子やチラシなどを取り除いて保管するのがベストだそうです。取扱い方法の注意点としては、指紋を付けると読み取りの障害になるため、中央の穴と外側の縁を人さし指と親指で挟むように持って使用する必要がある他、ディスクに判別用の名前を書きたい場合は、粘着ラベルを使用するのは厳禁とのこと。

CCIは最後に、光ディスクに情報を保存・保管するための大事なポイントとして、コピーを作成することを推奨しています。


これからはBDを使うことになりそうですが、あまり神経質になってもしかたがないので、「中央の穴と外側の縁を人さし指と親指で挟むように持って使用する」ようにだけ気を付けるようにします。

むしろ、ビデオレコーダーを直接クラウドでバックアップできないかなどと考えました。

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