新型ウイルス専用治療室の内部…聖マリアンナ医科大学付属病院

東京圏の病院は「感染患者でひっ迫」 新型ウイルス専用治療室の内部
以下は、BBCの動画と記事の抜粋です。


日本は最近まで、COVID-19(新型コロナウイルスによる感染症)をうまく制御できている国の1つだった。2月や3月の段階では、集団感染を早期に抑え込むことに成功し、感染者数は数百人にとどまっていた。

ところが現在、東京では3500人以上の感染が確認されるなど、エピデミック(感染流行)が拡大しつつあるようだ。日本全体では1万2000人以上が感染している。

東京や大阪など7都府県には今月7日、緊急事態宣言が出された。しかし、新型ウイルスの感染拡大スピードを遅らせ、医療制度のひっ迫した状態を解消するには至っていないと、首都圏の医師たちは口をそろえる。


BBCの記者が東京の聖マリアンナ医科大学の附属病院に臨時に設けられた新型コロナウイルス感染病棟の様子をレポートしている様子です。記者が驚いているように、この病院には多くの科があるにもかかわらず、感染症病棟がありませんでした。今回のパンデミックで初めて感染性の高い病原菌感染者を受け入れる病棟が用意されました。これが、今までの多くの日本の大学病院や大きな総合病院の特徴です。「感染制御部」があると言っても、多剤耐性緑膿菌などの院内感染を担当するだけの場合が多く、今回のようなパンデミックには対応できない病院がほとんどです。

動画をみて、東京が大変と思われる方がおられるかもしれませんが、地方である程度の感染が発生しているところはもっともっと大変です。神戸市では、神戸中央市民病院と神戸赤十字病院という2本柱が倒れてしまっています。検査を受けるだけでも1週間以上待たされることは普通のようです。おそらく、人工呼吸器などをそなえて重症者に対応できる病棟を持つ病院のベッド数がそれを必要とする患者数に対して余裕をもって上回るようになるまで、かなり時間がかかると思います。今、感染したら危ないです。ほとんど自力で治すしかありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました