禁煙とその後の心血管リスクの関係

禁煙とその後の心血管リスクの関係
以下は、JAMAという医学雑誌に掲載された論文要約からの抜粋です。


課題:ヘビースモーカー(年間20パック以上喫煙)の心血管疾患(CVD)リスクは、禁煙後どうなるのか?

結果:被験者8,770例についての後ろ向き解析です。CVD罹患率は現喫煙者11.56/1,000人年に対して、禁煙5年未満者で6.94/1,000人年だった(ハザード比0.61)。しかし、非喫煙者の同罹患率は5.09/1,000人年で有意に低かった。比較すると喫煙者のCVDリスクは、禁煙から10年以降でその関連が有意ではなくなったが、リスクとしては高いままであった(ハザード比1.25)。


ヘビースモーカーでも、5年禁煙すれば心筋梗塞などのリスクが4割減る、というのは良いニュースです。タバコは、一度吸ったら10年以上障害が身体に残る恐ろしいものだということをもっと広める必要があると思います。

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