「干からびたカエルをよけてすすみゆくばいばい、わたしは夏をのりきる」

初めての短歌が日本一 鳥取の女子高校生、夏詠んだ傑作
以下は、記事の抜粋です。


短歌未経験の高校生が授業で初めて詠んだ作品が、全国コンクール「~家族を歌う~河野裕子短歌賞」で最優秀賞に輝いた。鳥取市の県立鳥取東高校では昨年、現代文の課題で1年の生徒約80人が短歌を作った。担当教諭で歌人でもある荻原伸さん(48)の指導で、全員が同賞などに応募したところ、中学・高校生による「青春の歌」部門(応募1万3256件)で現在2年の石名萌さん(16)が最高の河野裕子賞に輝いた。

「干からびたカエルをよけてすすみゆくばいばい、わたしは夏をのりきる」

石名さんが短歌に詠んだのは、自転車で登校中に見た道端で死んだカエルだ。カエルを気の毒に思いつつ、どうすることもできず通り過ぎてしまう。夏の情景を題材にしようと考えていたとき、この出来事を思い出したという。


以下は、Wikiに紹介された河野裕子さんの代表歌です。

  • たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか
  • ブラウスの中まで明るき初夏の日にけぶれるごときわが乳房あり
  • あるだけの静脈透けてゆくやうな夕べ生きいきと鼓動ふたつしてゐる
  • たつぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり
  • 君を打ち子を打ち灼けるごとき掌よざんざんばらんと髪とき眠る
  • 手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が(辞世)

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