「カッピング」は疑似科学

「カッピング」は疑似科学、米大学教授が警戒を呼び掛け
以下は、記事の抜粋です。


賢い人でも、人は簡単にだまされる──。代替医療や統合医療、漢方薬、エネルギー医学その他のさまざまな「医療」について言っているのだ。

それらのうちの一つが、「カッピング(吸い玉)」だ。これはかなり奇妙な治療法だ。ガラスのカップの中に熱した空気を入れ、それを肌の上に乗せていく。

温められた空気は膨張しているため、冷えるにつれてカップの中で収縮する。それによって、吸引力が発生。カップの中で皮膚を引き上げる。

カッピングの施術を行う専門家たちは、この施術は実際には存在しない神秘的な生命力、「気」を整えるものだと考えている。そして、より具体的な説明を求められると、カッピングは「血流を改善する」という。だが、それは科学的な根拠のない、ほぼ何にでも使える便利な表現だ。

カッピングで実際に起きるのは、次のようなことだ。

「カップの形のあざが残ることが多いのは、カッピングによって皮膚が吸い上げられることで毛細血管が切れるからだ…同じ部分の皮膚が長期間にわたって繰り返し損傷を受けると…その部分の皮膚が死んでしまう場合もある」

カッピングは、ばかげた治療法だ。何らかの利益をもたらすという科学的・医学的な証拠はない一方で、危害を与えるリスクがあるのは明らかだ。

米国立衛生研究所(NIH)の一部門である国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、カッピングについて次のように警告している。

・持続的な皮膚の変色、傷痕、やけど、感染症などの副作用を引き起こし、湿疹や乾癬を悪化させる可能性がある
・まれではあるが、頭蓋内出血や失血による貧血など、重篤な副作用の例が報告されている

それでも、その他の面では賢い人たちが、「私には効果がある」と言う──返す言葉がない。お金を節約し、そして同時にあなたの皮膚を守るべきだ。誰かのカップに、吸い取らせてはいけない。


こんな単純で奇妙な「治療法」が何らかの健康的な利益をもたらすとはとても思えないませんが、騙されるヒトは多いみたいです。

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