「下町ボブスレー」とジャマイカ代表のその後

どうなるジャマイカのそり=「下町ボブスレー」に望み? 
「下町ボブスレー」を振ったジャマイカ女子代表のラトビア製のソリはドイツ人コーチの私物だったそうで、そのコーチが突然やめたというニュースです。以下は、記事の抜粋です。


無償提供の日本製そりを平昌五輪で使用する契約を結びながら、直前に翻意したボブスレー女子2人乗りのジャマイカ代表で、ドイツ人のコーチが突如辞任したことが2月15日明らかになった。チームが昨年12月から日本製に代わって使い始めたラトビア製そりはこのコーチの私物だと報じられている。20日からの本番で使われるそりがどうなるのか、関心が高まっている。

ジャマイカ女子は、東京都大田区の町工場を中心に製作した「下町ボブスレー」が支援する予定だった。ところが2月になってチーム側が契約を破棄。ラトビア製そりの性能を評価していたが、今回コーチが辞任して風向きが変わってきた。

「下町」のプロジェクト推進委員会によると、そりは平昌の会場近くに保管されており、急な協力要請に備えて現地に技術担当者が待機している。そりが使われなくても、日本から30人以上がジャマイカの応援で現地を訪れる予定だったが、ここに来てそりも使われるかすかな望みが出てきた。


ビール会社がジャマイカ・ボブスレーチームを救済。発端はSNS
ところが、「下町ボブスレー」はまた振られたようです。以下は、記事の抜粋です。


コーチの突然の辞任で使用ソリがなくなり出場が危ぶまれていたジャマイカの女子ボブスレーチームに救世主が現れた。ジャマイカに本社を持つビール会社のレッドストライプが新しいソリの提供をジャマイカに持ちかけて、すでにチームは、そのソリを受け取ったという。

ジャマイカは、ドイツ人のコーチが突然、チームを離脱、チームはコーチの所有するラトビア製のソリを使用していたが、使うことができなくなり出場危機に追い込まれていた。

そのニュースを見たレッドスプライプ社は、SNSのツイッターを使って支援を呼びかけ、ジャマイカドルで、700万ドル相当、米国ドルで5万6000ドル(約610万円)での支援がまとまり、ジャマイカは、新しいソリを受け取ったという。

ジャマイカチームは、当初、東京・大田区などの町工場がプロジェクトを組み製作にあたった「下町ボブスレー」のソリを使用する契約を結んでいたが、突然、この2月に契約を破棄。コーチが所有するソリを使用していた。今回、同プロジェクトチームは、再度、「下町ボブスレー」のソリの無償提供を持ちかけていたが、ジャマイカチームは、レッドストライプ社側の支援にのっかったようだ。


2013年2月の施政方針演説で、安部首相は「東京都大田区の中小企業を経営する細貝さんは、仲間とともに、ボブスレー競技用ソリの国産化プロジェクトを立ち上げました。今こそ、世界一を目指していこうではありませんか」と訴えたそうです(記事をみる)。

この演説を受けて同年6月、「下町ボブスレー」は中小企業庁の「JAPANブランド育成支援事業」に採択され、支援に名乗りを上げるスポンサーも相次ぎ、確認できるだけで経産省から最大2000万円、大田区から1000万円の補助金が出ていたそうです(記事をみる)。

ボブスレーは、「氷上のF1レース」といわれるほど、ハイテクと経験に裏打ちされた高度な技術が必要だとされています。ホンダのF1も全然勝てない今、中小企業のにわか作りボブスレーが勝てるとは思えません。

細貝さんとは、森友さんとか加計さんのような人なのでしょうか?

なぜ首相が鶴の一声をあげたのかわかりませんが、国と大田区の補助金を中小企業につぎ込んで作らせたボブスレーを、貧乏国チームに無理やり押し付けようとして失敗したということでしょうか?「JAPANブランド」がむなしく響きます。女子の2人乗りボブスレーの予選は今日行われる予定です。

安部首相ご推薦の「下町ボブスレー」(記事をみる)。


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