アメフトをやるべきでない理由…慢性外傷性脳症(chronic traumatic encephalopathy, CTE)

脳はアメフトをプレイすることでここまで変わってしまう
以下は、記事の抜粋です。


殺人事件で逮捕され2017年4月に刑務所内で自殺した元アメリカンフットボール選手Aaron Hernandez氏(27歳)の死直後の脳を解剖して調べたところ、行動や意志決定をコントロールする部位が大きく損傷していたことが分かりました。

ボストン大学の医師らはヘルナンデスが慢性外傷性脳症(CTE、chronic traumatic encephalopathy)の状態であったことを報告。これまでに報告されている同年代の患者の脳の中で最も深刻な症状であったことを発表しました。

ヘルナンデスの脳の病理検査では、行動や意志決定に重要な前頭葉に、CTEの特徴である脳の萎縮やリン酸化タウ蛋白質(ptau)を含む神経原線維変化(NFT)が認められた(上図)。そのスライドが表示されるとカンファレンスに出席していた医師らが息を飲む場面もあった。

発表者のAnn McKee医師は、「CTEの患者は衝動のコントロールや意志決定、攻撃を抑制すること、感情の移りかわり、怒りなどを制御するのが難しいのです」と語りました。

ヘルナンデスは、ステージ3のCTEでした。ステージ4が最も重篤な状態で、これまで46歳以下のステージ3患者は報告されていませんでした。


以下は、脳しんとうを長年繰り返すと「慢性外傷性脳症」に(元アメフト選手の9割に確認、精神症状や認知障害に悩まされる)に書かれている慢性外傷性脳症(Chronic Traumatic Encephalopathy; CTE)の説明です。


ボクシングやアメリカンフットボールなどの激しいコンタクトスポーツにおいて、脳振盪(のうしんとう)などの軽度の頭部外傷を繰り返し受けた人が発症する進行性の疾患。数カ月から数年以上の期間を経て、精神症状(抑うつ、攻撃性、自殺企図など)や認知機能の低下、パーキンソン病に似た症状などが出現する。CT検査などでは見つからず、死後の病理解剖でしか正確な診断ができない。


発表を報じるアメリカの記事も、「アーロン・ヘルナンデスは、彼の年齢で最も重症の慢性外傷性脳症に侵されていた。」とか「アーロン・ヘルナンデスの脳は、絶対にアメフトをやるべきでない理由だ」なとの激しい論調です。

アメフトプレイヤーに慢性外傷性脳症が多いことは、アメリカではかなり知られていて、子供にアメフトをさせない親が増えているそうです。ボクシングも同じです。

日本ではこの病気はあまり話題にならないのはなぜでしょうか?相撲はもちろん、アメフトに似ているけど防具も着けないラグビー、サッカーのヘディングなども危ないと思うけど、、、

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