高齢者の性交渉、女性に恩恵 男性には健康リスク

高齢者の性交渉、女性に恩恵 男性には健康リスク

以下は、記事の抜粋です。


回数の多い、満足のいく性的活動は高齢男性に心血管系疾患のリスクをもたらすが、高齢女性はオーガズムを感じる性行為を定期的に行うことで特定の健康上の問題を実際に予防できる可能性があるとの研究結果が9月6日、発表された。

今回の論文の主執筆者のHui Liu准教授は、「これは、性交渉がすべての人に同一の健康上の恩恵をもたらすという、広く支持されている仮説に異を唱える結果だ」と語った。

研究チームによると、女性の調査対象者で「性交渉が極めて気持ちの良い、満足感が得られるものだと分かった」人々は、性交渉での満足感が少ない人々に比べて、高血圧症になる確率が低かったという。

その一方で、性交渉を週1回以上行っている男性は、心血管系疾患のリスクが通常より高かった。  性交渉を週1回以上行うことで、性的に不活発な高齢男性の2倍近い心血管系疾患リスクが高齢男性にもたらされることが明らかになった。さらに、パートナーと極めて気持ちの良い、満足感が得られる性交渉をしていたという高齢男性は、そうではない男性よりも心血管系疾患リスクが高かった。


元論文のタイトルは、”Does Sex Affect Cardiovascular Risk for Older Men and Older Women?”です(論文をみる)。SCI-HUBでみたところ、1ページだけの論文で、図は2つしか載っていません。1つは男性の「心血管系疾患リスク」の図で、もう一つは女性の「高血圧リスク」の図でした。それほど力作の論文ではありません。

女性では、”physical pleasure”については、”not very pleasurable”、”very pleasurable”、”extremely pleasurable”の3グループに、”emotional pleasure”については、”not very satisfying”、”very satisfying”、”extremely satisfying”の3グループに分けて結果が示されています。興味深いことに、”extremely”のグループだけが有意に高血圧リスクが低いそうです。

あまり重要な論文ではないかもしれませんが、ちょっと気になる男性の「心血管系疾患のリスク」のデータを下に紹介します。週1回以上頑張ると、心筋梗塞などのリスクが増えるそうです。女性を”extremely”に喜ばせたり、満足させようとすると、男性は早死にするということでしょうか?女性は高齢になっても「命短し、恋せよ乙女」ですが、高齢男性の恋は命がけです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました