「首相周辺」or「政府高官」が「小池氏は自民党除名」…どうなる？

首相周辺は7月29日、東京都知事選（31日投開票）に立候補した自民党の小池百合子元防衛相に関して「勝っても負けても除名する」と述べた。小池氏を支援する同党の若狭院議員も除名にあたるとの認識を示した。同党は都知事選で増田寛也元総務相を推薦。

都知事選後「ノーサイドない」　高官、小池氏除名に言及
以下は、朝日の記事の抜粋です。

政府高官は29日、31日投開票の東京都知事選に立候補している小池百合子元防衛相について、「（立候補は）反党的な行為だから当然除名だ」と語った。

小池氏は自民党東京都連にいったん推薦を依頼したが、取り下げて立候補に踏み切った経緯がある。政府高官は、小池氏を応援する若狭勝衆院議員についても除名処分の対象になるとの認識を示し、「選挙が終わったらノーサイドで仲良くしようなんて話にはならない」と語った。

自民党東京都連は、党が推薦していない候補者を応援した場合、「除名などの処分対象になる」との文書を所属する国会議員や地方議員に配布した。議員本人だけでなく親族による応援も禁じる内容。

上の2つの記事は、日経では「首相周辺」、朝日では「政府高官」とされる同じ人物の同じ発言を書いたものだと思われます。

Wikiには「報道において「首相周辺」という表現があるとき、これはもっぱら政務担当秘書官の意味であり、非公式な場面でのオフレコ発言をした場合に用いられる。」と書かれています。また、「政府高官」についても、「内閣官房副長官は「政府高官」と置き換えられることが慣習である。」ということで、特定可能な誰かが名前を出さないことを前提とした記者会見を行ったのでしょう。

おそらく、首相も認めた上の発言だと思いますが、小池圧勝という結果も想定に入れて「ノーサイド」にできるように脅しをかけたのだと思います。党紀委員会が本当に除名を決定するとは思えません。