金本監督 藤浪に“懲罰”続投161球:肩もピッチャーも監督も消耗品の日本プロ野球

初回四球で鬼に…金本監督 藤浪に“懲罰”続投161球
以下は、記事の抜粋です。


セ・リーグ 阪神2―8広島 (7月8日 甲子園)8回まで自己最多161球8失点の藤浪

阪神は7月8日の広島戦(甲子園)に敗れ、今季初めて自力優勝の可能性が消滅した。大事な首位チームとの3連戦初戦でも立ち上がりから精彩を欠いた先発の藤浪晋太郎投手(22)に対し、金本知憲監督(48)は怒り心頭。「10点取られても(最後まで)投げさせるつもりだった」と8回161球を投じるまで“懲罰続投”させた。

懲罰の意味が込められた続投に終わりは見えない。131球を投じていた7回に打順が回っても代打を送らない。背番号19は気力、体力ともに限界に近付いた。スタンドがどよめいても指揮官は不動。「責任を持って、何球投げようが何点取られようが。10点取られても本当に投げさせるつもりだった」。さすがに160球を超えた8回で替えたが、本気で“懲罰完投”させる予定だった。


この「金本采配」についての記事「阪神・藤浪に161球を投げさせた金本采配の是非」に書かれている以下の意見に全く賛成です。


藤浪は、昨年オフには肩に異常を訴えて、侍ジャパン参加を辞退したほど。まだプロ4年目の肉体は161球に耐えられるほど万全にできあがっているわけではない。肩は消耗品なのだ。中4日登板のメジャーに右に倣えの「100球至上主義」には疑問もあるが、5失点しながらの161球登板は、スポーツ医科学の面から見ても、あまりに非常識である。


関連記事で紹介した論文によると、25歳未満の投手が1週間に100球以上を投げると、加齢と共に肩峰骨端癒合不全(Os acromiale)や肩回旋筋腱板断裂(rotator cuff tears)に発展する可能性のある肩峰のapophysiolysisという状態になるリスクが6.5倍になるとされています。

「肩は消耗品なのだ」という文句をみて、プロ野球というエンタメビジネスにとっては、ピッチャーも監督も消耗品なのだろうと思いました。

関連記事
25歳未満のピッチャーは、週100球以上の投球で肩障害リスクが6.5倍になる

コメント

  1. あ* より:

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    「プロ野球というエンタメビジネスにとっては、
    ピッチャーも監督も消耗品なのだろう」
    という点に同感です。
    「医療の世界においても、
    医療従事者も消耗品」として扱われており、
    「懲罰的な医療は誰にとっても良くない」と言っても
    なかなか常識にならず、
    消耗品扱いされた医療従事者がゾンビ化して
    オカルトT4作戦を展開しています。
    困りますね。
    人は権力者から騙し討ちにされ、使い捨てにされても
    使い捨てにされて終わらずに
    抵抗しよう…
    と呼びかけるのが医療従事者の務めではないかと思います。
    それしかヒポクラテスの誓いに反しない生き方はありませんから。
    間違っても、
    騙し討ちにされ、使い捨てにされた事実を否定して
    「発達障害」ラベリングをしてはダメです。
    それではPTSD予防&克服が不可能になりますから。

  2. やす より:

    SECRET: 0
    PASS:
    今日も阪神、負けてしまいましたね。
    全体的に元気がないような。

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