週一回の運動でも体脂肪を減らせる

運動は週1回にまとめても週3回とほぼ同じように体脂肪を減らせるとの研究結果
以下は、記事の抜粋です。


仕事や家事で週に何度も運動する時間を確保できない人にとって、1日でまとめて運動しても週に何度も運動するのと同じ効果が得られるのかは気になるところです。香港大学のパルコ・シウ氏らの研究チームが、週75分の早歩きによる高強度インターバルトレーニング(HIIT)を週1回にまとめる場合と週3回に分ける場合で、体脂肪の減少量に違いがあるのかを調べた結果を報告しています。

高強度の運動と低強度の回復運動を交互に行うHIITは、肥満管理においては一般的に週3回の実施が推奨されています。週の運動を1~2日にまとめる「ウィークエンド・ウォリアー」でも健康上の利点が得られる可能性は過去の研究でも示されていましたが、週1回と週3回のHIITを直接比較する試験は行われていませんでした。

研究チームは2021年9月から2024年9月にかけて、香港に住む18歳以上の中国系成人315人を対象に試験を実施しました。参加者はいずれも過去3カ月に定期的な運動をしておらず、過体重で腹部を中心に脂肪が蓄積する「中心性肥満」があり、平均年齢は48.2歳です。参加者は105人ずつ「HIITを週1回行うグループ」「HIITを週3回行うグループ」「2週間ごとに2時間30分の健康教育を受けるグループ」に無作為に分けられました。

HIITを行うグループに割り振られた参加者が行ったのは、トレッドミル上で4分間の早歩きを4回行い、その間に3分間の回復歩行を挟む25分のメニューです。週1回群は25分のメニューを15~30分の休憩を挟みながら同じ日に3回、週3回群は別々の日に1回ずつ実施。両群とも週75分のHIITを16週間続けました。

そして、16週間後に体組成を測定したところ、健康教育を受けたグループと比較した体脂肪量の平均差は週1回群でマイナス0.8kg、週3回群でマイナス1.0kgでした。開始時からの体脂肪量の相対変化は週1回群が2.6%減、週3回群が3.5%減だった一方、健康教育を受けたグループは0.2%増です。週1回群と週3回群の体脂肪量には統計的に有意な差が確認されませんでした。

また、HIITを行ったグループの体脂肪率と腹囲は健康教育を受けたグループより減少し、心肺機能も向上したとのことです。

研究チームは今回の研究の限界として、参加者が比較的血糖値・脂質・血圧が良好な中国系成人だった点を挙げ、2型糖尿病などの代謝性疾患がある人や他の民族でも同様の結果が得られるかは追加の検証が必要だとした上で、「週1回のHIITは実行可能で効果的な選択肢として検討できます」と述べています。


元論文のタイトルは、”Once and thrice weekly interval training in adults with central obesity: a randomized controlled trial(中心性肥満の成人を対象とした週1回および週3回のインターバルトレーニング:無作為化比較試験)です(論文をみる)。

この結果だけから、週一回の運動で十分とはいえないですが、やらないよりは週一回でもやった方がよさそうです。

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