子宮頸がんワクチン、副作用の証明できず―EU当局の調査
以下は、記事の抜粋です。
欧州連合(EU)の医薬品規制当局である欧州医薬品庁は11月5日、デンマーク当局の要請で今年7月から行っていた検証の結果を発表、「現在、利用可能なエビデンスでは、子宮頸がんワクチンと有害事象の因果関係が示されていない」と結論した。
こうしたことから、同庁は「現在の子宮頸がんワクチンの使用方法や添付文書を変える理由は見当たらない」と判断。「子宮頸がんワクチンの利点は、依然として危険性を上回っている」との見解を示している。
繰り返し書いているコメントですが、以下は私のHPVワクチンに関する考え方です。
日本の場合、子宮頸がんによる死亡は毎年3000人以上です。ワクチンで約5割の発症が予防できるとされています。現在の日本では、子宮がんになる可能性は76人に1人です。将来的にこの可能性を5割に減らせる、即ち、年間1500人以上の子宮頸がん死が防げるとしたら、10万人に1人で重篤な副反応があるとしても、ベネフィットの方が明らかに大きいです。
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