ブタ腎臓移植で生存7カ月超える 米の67歳男性、世界最長更新
以下は、記事の抜粋です。
米バイオ企業eGenesis(イージェネシス)は9月8日、遺伝子操作したブタ腎臓の移植を1月に受けた米国の男性(67)が7カ月以上生存し、世界最長を更新したと発表した。現在は透析なしで生活しているという。移植から半年は拒絶反応が起こりやすくリスクが高い期間で、英科学誌ネイチャーは「画期的な事例だ」と指摘した。
米国で80万人以上、世界中で数百万人が末期腎不全に苦しんでいるが、臓器提供者の数は圧倒的に不足している。ブタの臓器はサイズや生理学的特徴が人と比較的似ており、遺伝子操作して拒絶反応を起こりにくくし、人に移植する取り組みが進められている。
移植を受けたのはティム・アンドリュースさん。東部ボストンのマサチューセッツ総合病院で1月25日、移植手術を受けた。2年以上透析治療を受けていた。
これまでの最長はブタ腎臓の移植を受けた米女性で130日。拒絶反応が見られるようになり、医師らは透析治療に戻るのが最善と判断、手術で腎臓を摘出した。
確かにNature誌は「『驚異的な快挙』:豚の腎臓移植から半年経っても生存しているアメリカ人男性…臓器移植後最初の6か月間は、移植を受けた患者にとって最もリスクが高い時期である。」と報道しています(記事をみる)。
ブタ臓器のヒト化技術の進歩と価格を今後も注目したいと思います。
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