オニヒトデを見つけて殺すロボット

海中で有害なヒトデを見つけて殺すロボットをオーストラリアの大学が開発…有毒ヒトデを毒殺
以下は、記事の抜粋です。


今や、海中で海星(ヒトデ)を毒殺するロボットまであるのだ。問題の海星はCrown of Throns Sea Star(オニヒトデ)といって、珊瑚を食害する。繁殖力が強くて、1平方キロメートルあたり10万個体以上という大発生を見せることもある。

そこで、海の中を泳いで彼らを殺すロボットが登場する。クィーンズランド工科大学が開発したCOTSBotは、機械学習と低消費電力のコンピュータにより、海星を見つける。海星狩りの能力はロボット自身が持っているので、人間が水面上から操作する必要はない。海星を見つけたCOTSBotは、チオ硫酸塩などから成る化学物質を“注射”して海星の細胞を壊死させる。

開発に10年を要したこのロボットは、あらゆる種類の海星を殺すが、人間が駆除できる適当な量は残る。CTOSBotの詳細は、大学のWebサイトのここにある。この自律性のあるロボットは、やがて、人間を見つけて狩るようになるだろう。期待しよう。


上の記事にはいくつか誤りがあります。「より詳しい記事」というのをみると、注射するのは”bile salts”と書かれているので、「胆汁酸塩」です。また、「あらゆる種類の海星を殺す」とありますが、学習することでオニヒトデだけを殺すようになると書かれています。なぜ、これを翻訳した人が「人間を見つけて狩るようになるだろう。」と書いたのかは分かりませんが、おそらく原文を理解できなかったのでしょう。

胆汁酸がオニヒトデを殺す論文がみつかったので紹介しておきます。

Bile salts and the single-shot lethal injection method for killing crown-of-thorns sea stars (Acanthaster planci)(論文をみる)。

ロボットがオニヒトデに注射している動画

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