嫉妬深くて感情的な女性はアルツハイマー病になるリスクが高い

嫉妬深い女性はアルツハイマー病になるリスクが高い
以下は、記事の抜粋です。


神経症的人格で長期間ストレスを感じていた中年女性では、アルツハイマー病の発症リスクが高まることがわかった。最も低リスクの女性の2倍にもなるという。スウェーデン、イェーテボリ大学のLena Johansson氏らの論文が「Neurology」オンライン版に10月1日掲載された。

Johansson氏らは平均年齢46歳だった被験者800人を38年間追跡し、神経症的傾向と外向性・内向性のレベルを調べる記憶テストと人格テストを実施した。本研究では、不安、嫉妬、不機嫌などの性格特性を持ち、悩みがちな人を「神経症的傾向」とした。こうした人では、罪悪感や怒り、妬み、心配、抑うつがみられる可能性が高い。

また、1カ月以上続く長期のストレスがあるかどうかを被験者に尋ね、過去5年間のストレスを0~5の尺度で評価させた。ストレス反応には、神経過敏、睡眠障害、短気、緊張などがある。

その結果、外向的または内向的であることだけでは認知症リスクに影響しなかった。しかし、内向的で神経症的傾向がある場合はリスクが最も高く、4分の1がアルツハイマー病を発症した。外向的で神経症的傾向のない被験者では、13%しか発症しなかった。

Johansson氏は、「中年期の人格様式が40年近くの期間にわたりアルツハイマー病リスクを高めることを示した研究はほかにない。この結果は男性にも当てはまると思う」と話す。今回の研究結果は神経症的傾向がアルツハイマー病を誘発することを証明したものではないが、両者の関連性を示唆している。


元論文のタイトルは、”Midlife personality and risk of Alzheimer disease and distress”です(論文をみる)。

研究グループが用いた人格の分類は、”Eysenck Personality Inventory”によって行われています。これは、質問に対する答えによって、人格を「内向⇔外向」、「神経症⇔安定」に分類する方法です。内向的で神経症に分類されるヒトは、外向的で精神的に安定しているヒトの約2倍もアルツハイマーの発症リスクが高いという結果です。

この神経症的人格というのは、anxious, jealous and moodyというのが特徴のようです。ボーッとしている方が危ないと思っていのは間違いだったようです。

コメント

  1. あ* より:

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    「ボーッとしている方が危ないと思っていのは間違い」というのは、よくある勘違いだと思います。素粒子論とか宇宙論をやっていると、視線が時折、空を舞う人たちを結構、見かけますが、そういう人たちは大概、何ともありません。
    記事でご紹介のアルツハイマーのリスクが高いタイプに相当するのは、
    http://amba.to/1lwtgwD
    「旅行でも、一日にいくつ回れるかみたいなことばかりに熱心で、目いっぱい詰め込まないと「損」と考えている」
    がゆえに、自分よりもたくさん回れた人に嫉妬したり、「あなたが長々と写真を撮って時間が無駄になった。あなたが悪い」と八つ当たりしたりする感情的な人(性別は女性とは限らない)ということになりますね。
    八つ当たりは、PTSD症状なので、性別は無関係ではないか?…と思いました。
    PTSDの重症化は、免疫力を落とすがゆえにアルツハイマーを含めて万病のリスクを上げるだろうと予想されます。
    http://s.ameblo.jp/momoyamapk/entry-11940608788.html
    の「毒になる親」は、記事でご紹介のアルツハイマーのリスクが高いタイプと重なりますね。

  2. 悠羽司恩 より:

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    アスペルガー症候群とは関係があるのかしら?

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