ブラジャーと乳がんに因果関係はないことが明らかに
以下は、記事の抜粋です。
以前、閉経を迎えた女性がブラジャーを1日12時間以上つけると、乳がんになるリスクが高まる、というニュースがあった。しかし、このほど「ブラの着用と乳がん発症の間に因果関係は認められない」とする研究結果が発表された。
研究を行ったFred Hutchinsonがん研究所のLu Chen研究員によると、1日に何時間ブラを着用するか、ブラがワイヤ入りのものかどうか、ブラを何歳から着用しているのかなどは、乳がん発症に影響を与えていないという。
研究では、浸潤性乳管がんの女性454人と、浸潤性小葉がんの女性590人を対象に調査を行った。この2つのがんは乳がんの中でも患者が多いタイプだ。
Chen研究員らは女性に個別インタビューを行い、家族のがん罹患歴や妊娠歴、ブラの着用、ブラのサイズなどについて聞き取った。その結果、ブラを長時間着用する人に罹患が高い、という傾向は認められなかったという。
「ブラが乳がんのリスクを高める」説の背景について、Chen研究員は「先進国で乳がんの罹患率が高いことから、発展途上国の女性と比べたときにブラの着用が差異として着目された」と解説する。
元論文のタイトルは、”Bra Wearing Not Associated with Breast Cancer Risk: A Population-Based Case–Control Study”です(論文をみる)。
論文の要約をみただけでは、以前の「ブラジャーを1日12時間以上つけると、乳がんになるリスクが高まる、というニュース」の根拠が何なのか分かりませんでした。あくまで、” A Population-Based Case–Control Study”ですので、問題が完全に決着したかどうか分かりませんが、とりあえずそれほど心配することはなさそう、という結論だと思います。
コメント
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一般のブラは胸郭を開きにくくして呼吸の邪魔にはなるので、一般論として健康に悪いでしょう。
直接に乳がんと関連が見られなくても、乳房の低温化とか、基礎体温の低下とかは、あるかも知れません。それは、一般論として、がん発症のリスクを上げるハズです。
胸郭を開きにくくすることにならない製品開発が望まれます。