「GMトウモロコシで発ガン」論文を科学誌が撤回
元論文のタイトルは、”Long term toxicity of a Roundup herbicide and a Roundup-tolerant genetically modified maize”です。なぜか今も全文をみることができます(論文をみる)。いずれにしても、Elsevier社はこの論文の結果から「GMトウモロコシで発ガン」とは結論できないということにしました。結局、査読者が甘かったということでしょうか?このような「事件」も「トップジャーナル」が築いてきた既得権益がオープンジャーナルの登場で崩壊した暁には、あのころはあんなこともあったという「昔話」になるかもしれません。友人が言っていたように、査読で掲載されるかどうかが問題というよりも、むしろonline出版されてから、どれぐらいたたかれるか、たたかれなくても、無視されるかのpost publication peer reviewが重要な時代になると思います。
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