除毛クリームの有効成分とメカニズム

ふと、除毛クリームのメカニズムを知りたいと思って広告サイトをみたところ、「有効成分:チオグリコール酸Ca」と書かれていました。チオグリコール酸の構造は下のように極めて簡単で、SH基とカルボキシル基だけのような化合物です。除毛剤の有効成分はこのカルボン酸がカルシウムと塩を作っているものだと思います。

上の構造から考えて、またWikiにも書かれているように、髪のジスルフィド結合を分解することで毛髪を溶かすというのがメカニズムだと思います。だから、毛根から毛を取り除く脱毛処理とは異なり、数日するとまた毛が伸びてきます。除毛効果を上げるためにアルカリ性にしている場合は、毛髪と同様にジスルフィド結合が重要な皮膚に対する毒性も強くなると思います。

チオグリコール酸Caによる除毛が永久脱毛であるかのような宣伝や全く毒性がなく安全な薬であるかのような文言は誇大広告だと思います。

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